流刑の大陸

劇場公開日:

解説

「倍額保険」のジョセフ・シストロムが1952年に製作したテクニカラー海洋劇で、チャールズ・ノードッフ、ジェームズ・ノーマン・ホール合作の小説を「夜霧の誘惑」のジョナサン・ラティマーが脚色し、「大時計」のジョン・ファーロウが監督した。撮影は「血ぬられし欲情」のジョン・サイツ、音楽は「パラダイン夫人の恋」のフランツ・ワックスマンの担当である。主演は「血ぬられし欲情」のアラン・ラッド、「五本の指」のジェームズ・メイスン、「海賊船長」のパトリシア・メディナ、「砂漠の鬼将軍」のサー・セドリック・ハードウィックで以下マレイ・マシスン、マルコム・リー・ベグスなどが出演する。

1952年製作/アメリカ
原題または英題:Botany Bay
配給:パラマウント日本支社
劇場公開日:1953年4月9日

ストーリー

1787年、時の英皇帝ジョージ3世は、英本国内の囚人を新天地オーストラリアに送って植民しようとした。オーストラリアに向け最初に出発した船団中の1隻“シャーロット”号にはアメリカの医学生ヒュー・タラント(アラン・ラッド)や女優のサリー・マンロー(パトリシア・メディナ)などが乗せられていた。タラントは乗船後、再審で自分が無罪になったことを知ったが、冷酷なギルバート船長(ジェームズ・メイスン)は彼を下船させずに出帆し、海に飛び込んで逃げようとした彼は笞刑に処せられた。航海が進むうち、タラントは再度の逃亡を企ててひそかに同志を募っていたが、無実の罪をきたナット少年が独房で死んだのをきっかけに航海士のスペンサーとボートで逃げようとし、船長に捕らえられた。船長は2人をロープに吊して船の下を潜らせ、スペンサーは死んだがタラントは奇蹟的に助かった。地獄のような9ケ月の航海の後、船はボタニー湾に着いたが、この地が開拓に不向きなことを知ったフィリップ総督は船団をシドニー湾に迎え入れた。ここでもタラントは逃亡を企て、船長に射殺されそうになった時、突然原住民が襲撃してきた。白人対黒人の激闘のうちにギルバート船長は胸に槍をうけて命を落とした。彼の死で逃亡の機会をつかんだタンラントは船内にペストが発生したことを知って直ちに総督に報告し蔓延を阻止した。その功を認めて総督は彼に帰国を許したが、タラントはすでに心からの愛情を彼に感じていたサリーにこの地に留まる決意を打ち明けたのであった。

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