ランブルフィッシュのレビュー・感想・評価
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修行の為に観る類い。
初見。
古き良きルック、構図の緻密、丁寧な造りは買うが、
今観るにはお話しがベタ過ぎる。
ミキロクの終始猫撫で声、
当時はこれがカッコ良かったのかと思うと、
こっちが恥ずかしい。
だから観てられぬ。
修行の為に観る類い。
要はツマラン。
何年経っても
何度観ても輝きが色褪せない完璧な映画。40年以上映画を観続けてきたがベスト10に入れてもいいぐらいの歴史的傑作。昔から映画ファンが集まれば、この映画について何時間でも語り合えるぐらい深い意味を持った作品。冒頭からラストシーンまで無駄がなく、無意味なセリフも無く、全シーン観るたびに深く考えさせられる。1983年に作られたこの作品は、今となってはコッポラにとって、ゴットファーザーに次ぐ、才能が開花していた時の傑作となった。この作品に大きく影響を受けた映画、絵画、漫画、ミュージシャンは数多く、例えあげたらきりがない。この映画を、真剣に観たうえで「分からない」と本気で言う人は、自分が映画の見方が分からないお馬鹿さんであることを自覚すべき。
青春の輝きは一瞬だけのカラー
学校をドロップアウトするような不良には、高いポテンシャルを秘めた輩が多かった。 アイツがもし本気で勉強をしたら・・・、 全力で運動に取り組めば・・・。 子供の頃は神童と呼ばれていたのに…。 相当な才能に恵まれていることは皆が知っているのだが、 家庭環境のせいか感性の鋭さが原因なのか、なぜか道を外れてしまう。
この作品でミッキー・ロークが演じるバイクボーイは、まさにそういった「泥の中の黄金」を象徴する存在として描かれている。 切れすぎる頭脳と透徹した感性を持つが故に、無常観に侵されてしまったかのような不良グループの伝説のリーダー。 この役を演じられるのは、 カッコよさだけでなく、実はかなりの演技派であるミッキー・ロークをおいて他にはいなかっただろう。
そして、そんな輝きを纏った兄に憧れる弟役が、当時の青春トップスター、マット・ディロン。 ディロンのチンピラ高校生が、板に付いていて実にいい。 そのほかの出演陣も、デニス・ホッパー、トム・ウェイツ、ダイアン・レインなど、豪華で個性的な面々ばかりだ。
一番の魅力はやはり、時代錯誤のモノクロ映像。
白黒の世界の中に兄弟を描くことで、 物語と観る者との間に距離が生まれているような気がする。 コッポラは、あえて登場人物に感情移入させず、 観客に少し引いた画で見せようとしたのかもしれない。 それとも、バイクボーイの虚無感を感じさせようとしたのだろうか。 いずれにしろ、素晴らしく魅力のある映像だ。
鮮やかなランブルフィッシュだけがカラーで映し出される場面は、 若さ故のコントロールできない激情を象徴しているように見える。 モノクロで塗られた青春時代の輝きは、ほんの一瞬だけ強烈なカラー映像なのだ。 それが、とても美しく、せつない。
もう一つの魅力は、ポリスのドラマー、スチュワート・コープランドの演奏。
全編を通して流れる乾いたパーカッションの響きは、 強烈に映像を補完する。 同時に、時の流れを可視化してしまうような、不思議な効果を生み出している。 若さに縛られた二人の姿は、 コープランドの奏でる独特の音により、一層刹那的に感じられてしまう。
コッポラらしくない実験的な映画と見る向きも多いが、 私は見事な青春映画だと思うし、 大好きな作品だ。
白黒映像の中で魚だけカラー
“モーターサイクル・ボーイ”と呼ばれる兄貴。警官からは毛嫌いされていて、なぜ戻ってきたのだと嫌味ばかり。そんな兄貴が決闘で助けてくれた。
圧倒的なモノトーンは兄貴(ローク)の心象風景だったんだな。最期には撃たれて死んじゃったけど、空虚な若者を代表してたのかなぁ。憧れる気持もわかる。
"The Motorcycle Boy"
今の歳になり冷静に鑑賞すると鳥肌が立ち身震いしてしまうマット・ディロンとミッキー・ローク、そしてデニス・ホッパーのスリーショット。
戯れ合うシーンとバーで語り合う三人が一つの画面に映る贅沢な時、「アウトサイダー」ではワンシーンのみ?なトム・ウェイツも"ビニーのビリヤード"で好演。
S・E・ヒントンの原作にはM・ディロンが演じた"ラスティ・ジェームズ"は登場せず、存在すらしていないのか?映画オリジナルキャラ?
本作を含めてM・ディロンが演じてきた不良少年は、正義感が強く皆から慕われ心優しい正統派よりも、調子が良くて軽薄な頼り甲斐もない虚勢を張るような、主役としての説得力すら欠けている、だからこそ共感出来たり身近に感じる存在感が魅力的でもある。
デニス・ホッパーがコッポラの映画に出る時は、薬中でアル中な素のまま?それを逆手に取ってコッポラが起用しているようにも思えてしまう!?
コッポラの研ぎ澄まされたセンスの良さを感じてしまう、何年経っても廃れない、今の時代だからこその斬新さ、小品ではあるが全盛期に劣らない傑作だと思っているが、久々に観てやはり間違いなく傑作だった。
不良が街をうろつくだけの話。キャストは豪華。結末も何故そうなるのか...
不良が街をうろつくだけの話。キャストは豪華。結末も何故そうなるのかさっぱり。謎。
印象に残ったこと
・乱行パーティー。ワォ!
・ミッキー・ロークが小出恵介
・マット・ディロンの幽体りーだーつー
・フサフサ、ニコラス・ケイジ
若く美しいダイアン・レインが見られたことが収穫でした。
名作『アウトサイダー』の駄目なB面がこれ
総合55点 ( ストーリー:30点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:60点|音楽:65点 )
『地獄の黙示録』で衝撃を受け、『アウトサイダー』で感動した当時はすっかりコッポラ監督に魅了されていた。そして次に大きな期待を持って観た作品がこれ。
だがわけがわからないしさっぱり面白くない。何かをしでかして別人になった兄のことは謎のままだし、女と友人のことは物語にほぼ影響がない。話の起承転結とか本筋というものがなく、主人公の日常の非行生活をただ描かれても退屈するだけ。雰囲気は出ているし、若者が柵を絶って閉鎖的な町を出て行く結末は何となくいいのだが、「考えるな、感じろ」的な前衛芸術風の内容に取り残された感がある。
『アウトサイダー』同様にマット・ディロンが出ているし、ミッキー・ロークも不思議な存在感がある。主人公の住む海のない町はどこだろうと思って調べたら、撮影場所は『アウトサイダー』と同じオクラホマ州のタルサで、二作連続で撮影されたらしいほぼ連作といっていい作品。原作・脚本も『アウトサイダー』と同じタルサ出身のヒントン作だったが、内容は格段に落ちる。
白黒画像は好きではないが、白黒にしては観やすいなと思ったら明暗の差をはっきりさせているらしい。でも兄が色を感じないからといって作品が白黒である必要性が高いとは思えない。
兄弟愛シーンチンタラし過ぎ。
全然心に残らなかった~。これってコッポラの自己満の映画じゃない。コッポラの兄に捧げるって言ってるし出演もニコラスやソフィアもコッポラ家系だし。正直内容はほとんど無いし。グレる=カッコいいって価値観ならそこそこなんだろうけど結局ワル兄弟の中をチンタラ目的も無く演技してる感じでどこで共感や感動をするのか分からなかった。ただ無駄な豪華キャストと白黒映像が話題になっただけの印象。唯一若きローレンスフィッシュバーンが出てるのが見応えはある。
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