乱気流 タービュランスのレビュー・感想・評価
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航空パニックというよりサイコホラー
70年代のエアポートシリーズが火をつけた航空パニックもの、本作もCAが操縦というシチュエーションはエアポート75由来でしょう。邦題にエアポートを付けた勝手便乗のB級映画は10本以上ある中で本作は原題を尊重していますがそこは配給会社ギャガの矜持かしら。
航空パニックというより飛行機が密室であることを使ったサイコホラーの要素が強いですね。
凶悪犯も、もしかして冤罪で実は善人かと思わせるような前振りや70年代には無理だった自動操縦の万能性を見せながら電子機器を斧で破壊とか戦闘機での撃墜を臭わせたり観客の甘い希望的観測を打ち砕く小ネタの数々には恐れ入りました。無事着陸かと思わせてビルをかすめるシーンは凄かった、2002年の9.11後だったら使えないシーンですね。
どうせエアポートシリーズの2番煎じでしょうと言われますから脚本家は辛かったでしょうね。ジョージケネディとは言いませんが俳優陣に華が無いのでB級っぽく見えてしまうのが難点でしょうかね。
犯人役は異常で良かった
総合65点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:75点|音楽:65点 )
展開と演出にそれなりに迫力はあった。犯人役のライアンを演じたレイ・リオッタは、性格の二重性と異常性があってそれなりに面白い存在だった。
しかしどうも物語に変なところがいくつかあるのが気になって納得出来なかった。主人公の客室乗務員の女性は、なんでわざわざ凶悪犯のいると思われる操縦席の外へ不用意にわざわざ自ら出て行くのだろうか。その後も何か犯人対策の準備をするわけでもなく一般座席にただ座っているのも意味不明。主役をはるにはちょっと魅力不足か。
それからこんな緊急事態ならば、管制室もまず飛行機が現在飛んでいる近隣の飛行場に降ろそうとするのが常識で、わざわざ嵐を潜り抜けて大事故になって一般市民を巻き込むかもしれない遠いL.A.空港に飛行機を誘導したりしない。恐らくどこかの砂漠の飛行場に飛ぶように指示するはず。市街地に落ちるかどうかで映画が盛り上がるからL.A.まで飛ばしただけ。他にも色々つっこみどころがあり、脚本の出来が良くない。
飛行機トラブル系は大抵同じ結末ですね
殺人鬼を護送する事になった飛行機の担当になったCAの話。
主人公はアホです。
殺人鬼に操縦室の鍵をほいほい渡すくらいアホです。
話の展開は飛行機映画にはよくある流れです。
パイロットが死んで、未経験の人がトラブル満載の中で無事着陸させて万々歳。
車輪にくっついた車だけ撃ち落とす戦闘機のパイロット最強すぎますね。
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