「ベルモンド・トマトケチャップ」ラ・スクムーン 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
ベルモンド・トマトケチャップ
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原作・監督のジョゼ・ジョヴァンニ自身が正真正銘のならず者だったので、勝手知ったる世界を描いていることになる。この作品も刑務所で知り合ったモデルとなる人物がいたらしい。
フィルム・ノワールは好きなジャンルだが、ジャン=ピエール・メルヴィルのような品格がなく、大味だ。ギャングとの攻防もちぐはぐで、さして見せ場がないし、盛り上がりに欠ける。途中からは刑務所ものになってしまい、さらには「ヒトラーの忘れもの」みたいな展開になる。血の色の赤が不自然なのも気になった。
クラウディア・カルディナーレは「大盗賊」の時の方が美しかった。
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