「ベルモンドの暗黒街年代記」ラ・スクムーン シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
ベルモンドの暗黒街年代記
ベルモンドが寡黙な暗黒街の男を演じるストレートなフィルムノワールで、罠にはめられ投獄された友を助けようとする男の友情にグッときます。原作、監督がノワール作家のジョゼ・ジョバンニなんで、戦前から戦後にかけての裏社会に生きる者の哀愁がよく出ています。とは言え、あまり説明もなくブツ切りのシーンが多いので人間関係やお話の背景が分かりにくく、全体的に古色蒼然としているのが残念です。役者では、ベルモンドのコミカルさを排したふてぶてしいキャラがいい味です。友人役のミシェル・コンスタンタンも、迫力のあるマスクでインパクト大でした。
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シネマディクトさんのコメント
2021年12月29日
talismanさん、たまたま地元の名画座にかかってた作品なんですが、退色がひどくて、セピア色状態で残念でした。リマスターして、第三弾をやってくれないかな〜