「超有名なテーマ曲を聴くだけでも値打ちがあります」ライムライト あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
超有名なテーマ曲を聴くだけでも値打ちがあります
ドタバタ喜劇、ちょいとホロリ
どた靴、山高帽、小さすぎるモーニング、ステッキ、ちょび髭、ピエロ風のメイク
このイメージがチャプリンです
そしてサイレント映画
その映画を観たいとお思いなら、本作ではありません
街の灯とかモダンタイムスといった作品をまずご覧になるべきです
ユナイテッド・アーティスツ時代の1936年のモダンタイムスまでがお勧めです
本作はその後でご覧になるべき作品と思います
おそらく本作はチャプリンの惜別の挨拶です
完全なトーキーです
モダンタイムスのようなトーキーなのにサイレントのふりはしていません
チャプリンも普通に話しますし、普通の服を着ていたり、普通の顔をさらします
カメラワークも昔風のそれではなく、1952年当時なりの現代とそう変わらないものです
往年の人気喜劇俳優としての役でピエロ姿で沢山登場しますが、冒頭に述べたような、これぞチャプリンと言うものではありません
テリーの公演の高い芸術性のあるシーンはとてもチャプリン作品を観ているとは思えないほどのものです
とは言え、クライマックスの一流劇場での演芸興業シーンは流石の芸を見せてくれます
超有名なテーマ曲を聴くだけでも値打ちがあります
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