劇場公開日 1952年5月22日

「しゃべりすぎ」欲望という名の電車 はむちん2さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0しゃべりすぎ

2023年6月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

上品な姉(V.リー)と庶民的な妹(K.ハンター)。実家を手放すことになり妹夫婦の家に住み、色々と違いが出てくる。ワイルドなM.ブランドはそれにしても怒りっぽい。

シャワーでの「ずぶ濡れ顔」はウケた

 日本で言えば高級住宅地で育った「お嬢さん育ち」の姉と、ガテン系の下町で生活している妹が、環境の違いから生じる価値観のズレ、と思えた前半。。。

 個人的には姉さんは良く言えばデリケートなんだけど、あれこれ話し過ぎて職場に一人は居るウザいタイプ。話しかけてるのか独り言なのか扱いに困る(苦笑) まぁ心に傷を負っているので仕方ない役ではあるのですが、娼婦は難しいですね。自分に嘘は付けませんから...だから支離滅裂だったり神経過敏だったり、隠す為よく話すキャラだったのかと思います。当らず触らず接するのが常かもしれませんが、人間には本能ってものがありますから「何か変だ」と感じたんでしょう。仕方ない事情だったか…賛否が分かれるでしょう。

 105分辺りの自分を擁護する力説ぶりは相当なものでした。

「女の魅力なんて半分は誤魔化しでしょ。でも大事な時は正直に話すわ」→ なるほどね

 私自身、最初の方の上品なキャラはどちらかといえば好印象だったので、だまされたことになる(苦笑)

 まぁ今の時代にもある人間模様だと思うので、面白みのある話ではありませんが、M.ブランドが昭和のヤンキーぽい雰囲気を出しており、それを洋画で味わったのが新鮮でした。

「ディレクターズカット」の方は元々お気に入りの方が主にレビューしてると思うので、最初に観たこちらでレビューしました。

 余談ですが、私が観たDVDは後半(場面としてはプロポーズした後)から画質がクッキリ綺麗でした。

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はむちん2