「フランスの三角関係」夕なぎ jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
フランスの三角関係
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ソーテ監督の「とまどい」「すぎ去りし日の…」が好みだったので
これも観てみた
上記ふたつは〈揺れる男心〉を描いていて判りやすかったが
この映画の主人公セザール(モンタン)は揺れるというより
混乱、嫉妬、激怒した挙げ句
あさっての方向に走ってしまうフランスの中年男で
かえって女をライバルの方に押しやっているようにも思えた
(しかし女も混乱する)
恋愛関係にあっても相手を全部掌握出来ないし
わかり合えない部分もある
そこにライバルが存在することは不安になるし
やり手でもある男の苛立ちは激しくつのる
(しかもライバルは若く、知的なのだ)
女が去って 失意も癒され〈夕なぎ〉のような無風状態を迎え
穏やかな日々を過ごすようになるが
女が再来する…ドキッ
みたいな物語だろうか
モンタンはピアフに育てられた男であることは
周知されているので
男は女によって鍛え上げられる…という連想も
されるだろうか?
(そしてやっぱり 味わい深い男になっている…)
こういうのが〈イイ男〉〈イイ女〉を生み出すと
考えられているのかもしれないが
結構きつそう
そしてフランスは〈恋愛体質の国〉ということだろうか
セザールは成長したかな
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