劇場公開日 1990年11月2日

「最後まで楽しませてくれました」ヤングガン2 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5最後まで楽しませてくれました

2021年11月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

前作のキッドの成り上がりを描いたのと違い、彼が死に果てるまでを描いた物語。
今回も若いキャストが素晴らしく、やはりのちのスターばかり。
それどころかジェームズコバーン(ビリーザキッド/21才の生涯)まで出演ですよ。他にも拳銃の隠し場所等オマージュもみられます。
それと今回一番くっきりとしたのはサウンドでしょう。
前作のボテッとした感じと違い骨が太い。
そんな今回のサウンドトラックはボンジョビ、主題歌も彼によるものです。
しかしあくまで個人的な部分ですが、ここにジェフベックが参加している事です。彼が音の骨子を支えているようでした。
あと演出面では悪い意味でハリウッド化が進み、細かいところで何というか「グーニーズ」的なサービス精神が多く出てしまった感じがありました。
とはいえキッチリとキッドの晩年を描いており、彼の魅力はたっぷりと見て取れます。何よりエステベスが生き生きとしてるんですよね。
そんな物語最後のやりとりは伝記に記されていた通り。
ただ余りにもはっきりしない死の状況で色々な諸説があり、その中でこちらを選択したのはとても嬉しかったですね。
そして最高のタイミングで流れる「Blaze of Glory」、本当心くすぐります。
ビリーザキッドの生涯、最後まで楽しませてくれました。
やはり大好きな作品です。

白波