「若ヒューグラントたまらん」モーリス だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
若ヒューグラントたまらん
デジタルリマスターということで。
日の名残りとおんなじ感想ですが、若ヒューグラントかんわいい…
たれ目の美青年が同性愛って、内なる腐り成分を否定できない女の身には、たまらんものがあります。
えー、モーリス(金髪の主人公)は大学でクライヴ(若ヒュー)と出会いひかれあいます。
まあ、かわいらしいいちゃいちゃぶりですが、時は1900年初頭のイギリス。同性愛は犯罪の時代です。隠すしかありません。
そんな折、二人の共通の友人が、同性愛行為を摘発され、逮捕されます。
そのことに恐れをなしたクライヴは、モーリスとの関係を清算し、女性と結婚します。
当然モーリスはショックを受け、結構取り乱します。
クライヴは結婚後もモーリスと友人関係を保ちますが、モーリスとしては自分の性的志向にあらがえないので、クライヴんちの使用人男子と関係を持ちます。
んで、結局モーリスは使用人男子と一緒になったと思います(出国するんだったかなどうかな?)
ついにクライヴはモーリスを失ったというわけです。
話の筋、展開は、正直さよでっかという気持ちです。
ただ、若い人が恋と人生に翻弄されるというのはこういうものだよなっていう普遍を見出し、
1900年初頭(第一次世界大戦前)の同性愛の社会的扱いを思えばの、同情とが沸き上がりました。
また、この映画は1987年の作品ですから、2018年とその時代との差異にも思いが巡りました。
ダウントンアビーの使用人トーマスバローもゲイとして登場し、1910年代から20年代のイギリスにおいて、苦しみながら生きているのですが、
2010年代に作成された物語らしく、ゲイであることを知られながらも生きていけていることと比べても、見ました。
モーリス役の人が、その後のフィルモグラフィーが全然出てこない方で、
いまどうしてはんにゃろかとも思いました。
とりあえず、若ヒューの美貌を堪能したということです。