「大興奮」燃えよドラゴン 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
大興奮
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スクリーンの大画面で3列目で目いっぱいに見ると、ブルース・リーの肉体が生々しく本当に立体で物質として存在している感じすごくがした。しかも絞りすぎで、そのために血がドロドロで脳出血になってしまったのではないかと怖くなるほどであった。
ヌンチャクの場面がとても短かった。
この年になって改めて見ると、ハンは手法が女を誘拐するのと麻薬などの犯罪がよくなかっただけで、どこの国にも属さない島を手に入れて楽園を築くという、ありとあらゆる男の夢を実現させた男だった。途中で片腕を失うほどのリスクと引き換えであっても立派なものだ。
リーがハンを追いかけて、ハンの事務室に行くと手首を切ったハンが俯いて椅子に座っている。それにリーが横蹴りを打ち込むと、ハンは陶器の偽物だった、というくだりがないなと思ったら、それは『死亡遊戯』と混同していたようであった。
ただやっぱりラスボスにハンはしょぼい。おじさんすぎる。そこは島の経営者として若造にするわけにはいかないので難しいところであった。
(追記)
4Kリバイバル上映があって、10年ぶりに再びスクリーンで見ることができたのだけど、コンディション作りに失敗してウトウトする。こんな超絶な名作であっても面白さを破壊する眠気でさっぱり興奮できない。眠気のせいで普通だった。大失敗だ。改めて気づいたのは、ヤン・スエとブルースリーが戦っていなくて、ギャンブラーの白人がやっつける。
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