劇場公開日 1997年12月6日

「目の前の世界がすべてとは限らない」メン・イン・ブラック 中野祐治さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0目の前の世界がすべてとは限らない

2025年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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本作は、かつてベストセラーとなったコミックを原作にしたSFアクション映画です。私がこの映画を観た理由は、ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズという実力派俳優の共演に興味を惹かれたこと、そして独特の世界観にワクワクしたからです。

映画の中で最も印象に残っているのは、ウィル・スミス演じる新人エージェントJと、トミー・リー・ジョーンズ演じるベテランエージェントKの対比です。Jは好奇心旺盛で行動力があり、未知の世界に果敢に飛び込みます。一方でKは冷静沈着で、長年の経験からくる洞察力と判断力を武器にしています。この二人のコンビネーションは、若い視点と熟練の知識の融合がいかに重要かを示しているように感じました。
また、映画の中で描かれる「見えないものを見る力」も印象的でした。普通の人々には見えないエイリアンが日常に潜んでいるという設定は、日々の日常の中にある気づかれにくい課題やチャンスを見つける洞察力の重要性を思い起こさせます。現実世界においても、様々な情報が流れ込んでくる情報の表面的な部分だけに頼るのではなく、独自の視点で正確に物事の真偽を見抜く力が求められる場面が多いのではと感じます。

私自身、様々な事業を通じて多様な分野に関わる中で、異なる価値観や文化に触れることの大切さを痛感しています。映画のように未知の存在を受け入れ、新たな視点を持つことで、革新的なアイデアが生まれるのです。本作は、ただのSF作品にとどまらず、私が行っている事業や人生における学びが得られる一作でした。

中野祐治