「答えのない難題に誘き寄せる罪深き映画」眼には眼を Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)
答えのない難題に誘き寄せる罪深き映画
「裁きは終りぬ」のアンドレ・カイヤット監督の、人種間に発生した怨念からの復讐をストレートに描いた問題作。後味の悪い結末に不快感を感じるより、作品が抱えたテーマについて深くため息交じりで考えてしまう力強いインパクトに、寧ろ感心してしまう。このような表現は、観る者の好悪が極端に分かれるだろうが、嫌いではない。観客がクルト・ユルゲンスと共に不安と恐怖の心境に追い詰められるサスペンスの、正当な罪深き映画。
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