めざめ(1958)

劇場公開日:

解説

新しいハイティーンスター、コルニー・コリンズを主演させたドイツ映画。問題をはらんだ思春期女子高校生の生態が描かれる。監督はこれが処女作のアルフレッド・フォーラー。脚本はハラルト・G・ペターソンが書き、撮影をクルト・ハッセが担当している。音楽はマルティン・ベッチャー。他に出演するのは、国際スター、ペーター・ファン・アイク、ドリス・キルヒナー、アーデルハイト・ゼーク、「制服の処女(1958)」のザビーネ・シニエン、ハンス・ニールセン、ヨルク・ホルマー等。他にハイティーンスターが多数出演する。篇中のモダン・ジャズ演奏はヨハネス・レディスケ四重奏団。製作ヘルバード・ゼンネワルト。

1958年製作/西ドイツ
原題または英題:Schmutziger Engel
配給:松竹
劇場公開日:1959年5月15日

ストーリー

ベアーテ(コルニー・コリンズ)は金持のホテル経営者の、甘やかされた娘だった。自分の要求は何でも満された。それが--自分の担当の先生がほしくなった。アガスト先生(ペーター・ファン・アイク)は生徒たちに人気があったから。彼は彼女と同級の息子・ディーテル(ヨルク・ホルマー)と、青年寮に住んでいた。かれら父子の関係は友だちのようだった。理解し合っていた。--ディーテルはベアーテが好きだった。それを利用してベアーテはアガストに近づこうとした。先生は教室での彼女の挑発を丸きり受けつけなかったのだ。--ノルマ・ベルク先生(ドリス・キルヒナー)がこの高校に赴任してきた。若いし、魅力があった。たちまちアガストは彼女にひかれた。ベアーテにはノルマの出現は重大だった。先生の歓心を買おうと、父に甘えて、新しいボートを学校に贈らせた。その祝賀会のとき、アガストはノルマと親しげに踊った。ベアーテは嫉妬した。彼にダンスを断られたとき、仮病のふりをして、会を大騒ぎにさせた。--ベアーテはもはや先生を憎んでいた。復讐。彼女はディーテルと夜おそくまで遊びまわり、父子の間にひびを入れようとした。が、父は息子を少しも叱らなかったという。ベアーテは先生の部屋を訪ね窓べで自分のブラウスをひきさいたのだ。外にいた息子と同級生ルースにはアガストが暴行しているように見えた。それがベアーテのつけ目だ。息子は父を信じなくなった。アガストは自分の潔白を証明しようと、学校側に審議を提案した。彼は休職を命ぜられ、ベアーテの父が告訴すると、逮捕された。誰もがつつましげなベアーテを信じた。--ノルマを除いては。ベアーテは一切の証拠を消した。ノルマとルースの努力もむなしかった。ディーテルはルースの話で誤解をさとった。彼の同級生たちも先生を信じた。彼らはベアーテを「学生裁判」に呼びだし、白状させた。アガストは名誉を回復し、新築の女子高校の校長になった。同時に、ノルマとも結婚した。--ベアーテはスイスの寄宿学校に転校することになった。旅立つ彼女はすでにケロリとしてい、そばには、新しいボーイ・フレンドがつきそっていた。

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