メイド・イン・ホンコンのレビュー・感想・評価
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秀作
20年前の映画と聞きましたが、ファッション、音楽、映像のスタイリッシュさ、今見ても全然違和感がない。香港が大好きで、過去10回くらいは訪れたかなぁ?最後に訪れたのは返還一年後だった。映像画面からは香港独特の湿気や匂いが感じられる。良くも悪くもチャーミングな主人公。会話のところどころに出る「大陸」という言葉、最後の画面では北京語が流れて来る。過渡期のなかで時代に抗うこともできず宙ぶらりんな立場にいた香港の人々の心情を描いた映画と感じました。観て良かった。
チャウ
サム・リーさん、後々気づいたけど、結構よく見かける俳優さんだった。そんな彼の初主演作品。メイドインホンコン。20年前ということで、若い!取り立てのバイト、ナンパ、ケンカ。母親のお金を拝借しちゃうような、どーしよーもないチンピラだけど、なんだかんだ優しい奴だった。冗談とか、会話の節々、雰囲気が古臭いのは20年前だから良しとして、これは不朽の名作だと思う。
20年前の映画だから感覚が合わなくても、「まぁ良いか」といった感じ...
20年前の映画だから感覚が合わなくても、「まぁ良いか」といった感じでハードル下げ下げで見始め観たんだけど、本当に傑作だった。鑑賞して数日が経つけど今だに各シーンが脳内でフラッシュバックして頭から離れない。
まだあどけなさが残る3人(いや4人か)を中心に描かれた青春映画の金字塔!
シリアスで重くなりがちなテーマでもあるし、本人たちもいたって真面目に演じていてコメディー要素が全くないんだけど、所々にパンツやら、嗅覚やら、大きい絆創膏?やらが放り込まれてきて、観る側はクスっとなってしまう。絶妙なバランスで観客を飽きさせない。
主人公チャウが夜中に洗濯するとこや、怖気づいて坂道を駆け下りるところとか、めちゃくちゃカッコ悪いだけど、でも、それすらもカッコ良いと思わせる感覚に陥ってしまう。圧巻!
この映画で学んだこと。
①ヤクザとチンピラの違い(ペンの母が教えてくれた)
②鼻血文化は、日本と香港共通(ロンが教えてくれた)
③2つ以上の人生だっておくることができる(チャウが教えてくれた)
④自分自身の心臓はうんこ色だってこと(チャウが教えてくれた)
香港の暑く湿った気候。無機質の高層マンション。絶景地にある墓地。急勾配の路線電車。トヨタ製の路線バス。その全てが愛おしくなる。
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