劇場公開日 1950年11月7日

「その時の出来事を」無防備都市 KIDOLOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 その時の出来事を

2024年5月7日
PCから投稿

イタリア側から、そして作者の視点から 忠実に描いたもの。
それだけ。
我々は多少なりともあの戦争の勉強をしている。だからここで描かれてるものが戦争の中のほんの一部 、ほんの一面性でしかないことを知っている。 そしてそのことが大きな要因となって映画を見終わったあと、余韻が強く残った。
彼らの視点は彼らの視点でしかなく、同時に事実の一部でもあった。

そしてその出来事、その辛さをその憎しみを忠実に描いた筈のこの映画の写真的 芸術性の高さは 何だ? 本当に伝えたいから作ったのか、作品を作りたかったから作ったのか? ・・・という変な矛盾のようなものも そこに感じた。

KIDOLOHKEN