「インド映画を日本に知らしめた伝説の作品」ムトゥ 踊るマハラジャ ローチさんの映画レビュー(感想・評価)
インド映画を日本に知らしめた伝説の作品
インド映画も日本ですっかり定着したが、その先鞭をつけたのはこの作品だった。渋谷シネマライズで毎日長蛇の列だったのを覚えている。当時は歌って踊りまくるのが衝撃だった。
デジタル・リマスター上映で改めて観たが、20年経っても映画の魅力は全く衰えていなかった。最近のインド映画は洗練された演出をするようになったが、ハリウッド映画と変わらない画作りになってしまったようにも思うし、むしろこの映画のほうがインド映画としての強烈な個性を感じる。主演のラジニカーントのキレのある踊りとアクション、きらびやかな衣装、CGを使っていない大量の馬車によるチェイスシーンなど見どころ満載、3時間があっという間だ。ランガを演じたミーナも美しくて見とれてしまう。
とにかくこの映画は笑顔が絶えないのが良い。いつもだれかが笑っていて、観客と一緒に楽しもうという姿勢が感じられる。観終わった後、最高にハッピーになれる映画だ。
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