「20年前のヒット作かあ。大味感が否めない。」ムトゥ 踊るマハラジャ だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
20年前のヒット作かあ。大味感が否めない。
タイトルをリマインドはしていましたが機会がなく見たことありませんでした。そんな折にデジタルリマスター版上映と知り、いそいそと行ってきました。
一言でいうと、面白くないことはないけど、予想を下回る感じだったってところです。
カットの継ぎ目が不自然だし、ストーリーが読める上に荒唐無稽。人物もなんじゃこらっていう感じでした。が、荒唐無稽なアクションとか、長すぎるシンギング&ダンシングの畳みかけに、変なツボが刺激されてなんかわからんけどテンション上がる―って感じもしました。
しかし今のインド映画って、映像やら撮影技術がこの映画とは雲泥の差ですよ。
これ公開1998年(インドでの公開は1995年)とかでしょ?
20年しかたってないとは思い難い現在のハイクオリティを思って、変な感動をしました。
おじさんのスパイの使用人くんはぼっこぼこにされて半殺しだったのに、おじさんへの制裁ほぼ無しってそれはなくね?
ランガがいた劇団の王様役の痩せた長髪の彼(のちに髪は切られた)、元カリカの家城か、ラーメンズの片桐とかの日本の芸人に似てる人おらん?
州超えるとあんなに言葉分からんくなるって、大変やな…
言葉が分からないムトゥへのランガのいたずら、ひどくない?ほんで、いたずらだって知って、ランガに抗議するんかと思ったら、はずみで抱き合ったまま川をローリングローリングローリー―――ン――-グして、いっきなりぶっちゅーやもんなーついていけへんわー
だいたいラージャがバカすぎるよねー、低音ボイスは結構よかったけどー
とかも思いました。
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本当は、ひと席空けて同列に座ってた二人組の女が、始終喋りながら内容を小馬鹿にした爆笑をし続けることへの怒りのほうがつよくって、映画に集中できなかったというのも予想を下回る満足感の原因です。
3回くらい文句言ったけど、映画の音と奴らの笑い声で聞こえてなかった(と思いたい、無視されてたならば…ゆるさん)のもあってね。
ずーっと奴らをこきおろす汚い言葉が体内を駆け巡り、ほんとーーーーに怒っていて、こんなに人に怒ったの久しぶりやとも思いました。
わたしはひと席空けて座っててこの怒り具合ですが、奴らの逆どなりは席空けずに人がいたんですよ。
あっち側のお客さんは気にならなかったんですかね…
どんだけ優しいの?あたしがあかんの?文句ゆうてよ!とか罪のない人にも八つ当たりを、心でしました。
笑うのはいいんよ。あたしも笑うし、他の人もわろてたし、ええにゃ。いちいち同伴者と確認し合うなってことよ、上映中にさぁ。ほんで笑い声のトーンが、中学生が嫌いな教師を影で馬鹿にするみたいな笑い声で、ガキっぽくてさらにムカつくし、それをいちいち喋るからさぁ。
明らかに実年齢は40なかばって雰囲気でしたけどねぇ?
わたしも怒りすぎなんですが。長々と愚痴をすみません。