未来惑星ザルドスのレビュー・感想・評価
全5件を表示
江戸川乱歩の美女シリーズ
幼い頃にテレビで観た、あの幻想的な感覚を呼び覚ましてくれた作品である
寓話としても面白いし、何より妖艶な俳優陣の彩りが映画ならではの豪華さを演出させている
ストーリー云々よりも、エンタメとしての映像美を堪能出来る一作であることは間違いない
やっぱりよく分からない
初見で観た時も分からなかったが、
50年経って観てもよく分からなかった。
だが、
コネリーとランプリングが年を取っていき、最後には骨になるラストには何故か泣かされる。
胸毛
巨大な顔の岩石がすごいインパクトを持っていた。アイルランドあたりの自然に見事に解けこんでしまっている。
獣人を殺し続けてきたゼッド(コネリー)はボルテックスでは「死ぬことのできる人間」として重宝がられる。管理された未来人は自ら死を選ぶことすらできない。額にクリスタルを植え付けられて、互いに連絡を取り合ってるほど支配者層に管理されているのだ。
実は長老たちは科学者であったとか、ゼッドが読まされていた本が「オズの魔法使い」であったり、結構斬新なSFとなっていた。それでも面白いのはランブリングが生殖について講義するところだったり、胸毛だらけのコネリーが花嫁に変装する場面だったりする。神なんて、結局支配者層が勝手に創りあげたものであったり、人間の記憶を消して自分たちの身の保全に力を注いでいたりと、現代社会の風刺にも繋がっている。
中学生の頃に公開されたけど、当時観ていたらかなり興奮したに違いないエロチックシーン。勿論ランプリングの薄い衣装とか、最終的にはチラリと見せる胸。ストーリーは最後には破綻しているような感じだが、サイケデリックSFとして印象に残る映画でもある。
想像を絶する設定と哲学的テーマの傑作
不老不死が実現したら…
社会システムは? 自然は? 人間は?
完全と思えた未来社会とその崩壊の一部始終を目撃する。
非常に巧妙に組み立てられたストーリーに脱帽します。映像の斬新さにも拍手。ラストに流れるベートーベンの第7交響曲 第2楽章!この曲がこれほどハマる映画は他にありません。
全5件を表示