「胸毛」未来惑星ザルドス kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
胸毛
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巨大な顔の岩石がすごいインパクトを持っていた。アイルランドあたりの自然に見事に解けこんでしまっている。
獣人を殺し続けてきたゼッド(コネリー)はボルテックスでは「死ぬことのできる人間」として重宝がられる。管理された未来人は自ら死を選ぶことすらできない。額にクリスタルを植え付けられて、互いに連絡を取り合ってるほど支配者層に管理されているのだ。
実は長老たちは科学者であったとか、ゼッドが読まされていた本が「オズの魔法使い」であったり、結構斬新なSFとなっていた。それでも面白いのはランブリングが生殖について講義するところだったり、胸毛だらけのコネリーが花嫁に変装する場面だったりする。神なんて、結局支配者層が勝手に創りあげたものであったり、人間の記憶を消して自分たちの身の保全に力を注いでいたりと、現代社会の風刺にも繋がっている。
中学生の頃に公開されたけど、当時観ていたらかなり興奮したに違いないエロチックシーン。勿論ランプリングの薄い衣装とか、最終的にはチラリと見せる胸。ストーリーは最後には破綻しているような感じだが、サイケデリックSFとして印象に残る映画でもある。
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