劇場公開日 1981年12月12日

「見放題が無くても、レンタルしてでも観よう」ミスター・アーサー(1981) imaxmaxさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5見放題が無くても、レンタルしてでも観よう

2023年12月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

萌える

映画冒頭から美しい「ニューヨークセレナーデ」が流れる。しかし突如 心をかき乱される。車から奇声を上げる男。直ぐに名前が分かる。『アーサー』。
エッエエ〜〜?エ〜〜〜っ?。
😩🥺😞😫😰

邦題「ニューヨークシティ・セレナーデ」。原題 "Arthur's Theme (Best That You Can Do)"。発売以来聴き続け今でも時々聴く大好きな曲。Arthur's Theme というぐらいだから映画の存在は知っていた。しかし、こんなヤロウの為の曲だったのか。40年来の思い破れる。

なかなか情報が出てこないが、ビデオスルーの日本未公開なのか?DVDもレンタルは有るがセルは無い。配信すらほとんど無い。唯一かアマプラのセルレンタルのみ。日本ではこんな待遇。当時知らなくても当たり前。ずっとB級映画だと思っていました。でもアカデミー賞では主要部門のノミネート、受賞もしているんですか〜。

でもこんなアル中 ヤロウでも、スリの女性を助けたり(良し悪しは別)、彼の使用人ホプソン(ホブソン)への対応など、だんだんと人間味があふれる人だとわかってくる。バーの会話で使用人を本当の父のような存在だと思っているのがわかった。そして、結婚式をあげる20分前にスーザンが働くダイナーで決意をする。

どんなことがあっても常に見守ってくれていた使用人ホプソン、なんだかんだ言っても最後には見捨てなかった ばあ様マーサ。彼は魅力溢れる人だった。
厳格な父、そして家系。彼にはそれが耐えられなかった。 しかし見守ってくれる人がいるとわかった今、彼の本当の人生が始まるのだと思う。

私は最初このキテレツな男を凄く不快に思っていたが、徐々にこの男に惹かれもした。そしてこのキテレツさにより、より強く印象に残る作品となった。

でもスーザンのどこに惹かれたかはしっかり描かれていない。これだとただ結婚を逃れたいだけ。ホプソンの永遠の別れも分かりにくい。退院するのを待っていたと思っていた。重要な主題歌でニューヨークが出るが、そこまでニューヨークを象徴する場面は出てこない。アカデミー脚本賞をノミネートしている割には雑。ただそれでも、ビデオスルーなんてあり得ない。(追記:日本公開1981年12月12日でした)

♪♪♪♪♪
♪ If you get caught between the moon and New York City. Best that you can do is fall in love. 「夢と現実の間で悩んだら、一番は恋する事。」
映画の主題歌は映画を観なくては本当の良さは分からない。

imaxmax