劇場公開日 1953年5月9日

「ヒッチコックらしさを満喫できる名作」見知らぬ乗客 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ヒッチコックらしさを満喫できる名作

2018年11月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

不安感を煽る左に傾いたカメラの作る斜めの構図
落ちた眼鏡のレンズに歪んで写る殺害シーン
テニス試合の観客席でひとり首を左右に振らず主人公を見つめる男のショット
映画の効果を知り尽くしたヒッチコック監督の繰り出す手管に酔いしれました

起承転結の結の盛り上がりは予想を超えてきます
正にスリルとサスペンスとはこの事
クライマックスの有名な回転木馬のシーンは圧巻そのもの!名シーン中の名シーンです!

ヒッチコックの娘パトリシアがヒロインの妹バーバラ役でそのいまいちな容姿が重要な意味を持たせてあるのもなかなか見物
演技もしっかり出来ている

本作はヒッチコック作品の中でも、成る程名作に挙げられるだけのことはあると唸ってしまう納得の作品でした

あき240