「無茶苦茶理不尽な倫理観」マンディンゴ りやのさんの映画レビュー(感想・評価)
無茶苦茶理不尽な倫理観
19世紀半ば、南北戦争前のアメリカ南部で、マクスウェルは所有黒人奴隷を育てて売買する奴隷牧場を経営していた。息子ハモンドは父に従い名家の娘ブランチと結婚するが、処女でなかったことに腹を立て、黒人女性のエレンと肉体関係を持ち黒人奴隷を好きになってしまった。一方、妻のブランチは夫に相手にされず、強靭な奴隷ミードと関係を結んで妊娠してしまった。子供が産まれ、白くなかったことからブランチが奴隷とセックスしていたことがバレ、逆上したハモンドは・・・という話。
リンカーンの奴隷解放前の話で、黒人を人と扱っていなかった時代、黒人には自由が無かった時代の話なので、人種差別あり、酷く過激な描写なども有り目を覆いたくなった。
しかし、こんな事も史実としてはあっただろうし、自分は浮気しても妻は処女じゃないといけないとか、無茶苦茶な倫理観が普通だったのかもしれない。
問題作だと思うが、大変勉強になったし、素晴らしい作品だと思った。
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