「人種差別を赤裸々に描いた傑作」マンディンゴ エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
人種差別を赤裸々に描いた傑作
伝説の作品が初公開から46年ぶりにリバイバル。
舞台は19世紀半ば、南北戦争前のアメリカ🇺🇸南部はルイジアナ州。奴隷牧場を経営する父(ジェームス・メイソン)と息子(ペリー・キング)の栄枯盛衰を描いた。
黒人奴隷を家畜の如く種付けし育てて売る。彼らにとって黒人は同じ人間ではなかった。そこに罪の意識は無かった。
息子は黒人の女に心を寄せた。妻となった白人の女を抱くことは無かった。
壊れていく妻を演じたスーザン・ジョージが強烈な印象を残した。こんなボロボロなスーザンを見たことがない。当時プロボクサーとして名を馳せたケン・ノートンとの交わりは映画史に残るかと。やつれきったスーザンの白い肌と黒光りするたくましい肉体が重なった。
ラストで黒人たちの強い抵抗を示唆した。
製作ディノ・デ・ラウレンティス、監督リチャード・フライシャー、音楽モーリス・ジャール。当時を代表する映画人が集結し作り上げた傑作。彼等のプライドを感じた。
コメントする
iwaozさんのコメント
2021年5月15日
主題歌がマディ・ウォーターズってのも最高でしたよね。^ ^
これ以上ない人選というか神の御技としか思えない。素晴らしい歌でした。
「この世界に生まれて、幸せと感じたことはない、一体、誰が悪いのか、誰にも分かりはしない、、」
これ以上のブルースがあるでしょうか。(T . T)