「未だに…」マンディンゴ ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
未だに…
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映画の時代背景19世紀から大夫経っている現代においても、差別は根強く残っている。この映画で根本を見た気がする。人種差別だけでなく、男尊女卑も描かれている。アフリカから奴隷として連れてくるのが難しくなると交配させ育てて売る。。家畜と一緒。人として認めていない。奴隷の医者が獣医というのが、まさにその証拠。黒人少年の腹に足を載せるとリウマチが少年にうつり、治るということを信じる親父は最後の最後まで胸糞悪いが、特に南部では多くの白人がそうだったのだろう。しかし、息子は奴隷の一人である、黒人女性を愛するうちに次第に心が変わっていく。屈強な体格をしたマンディンゴと呼ばれる種族の奴隷を買い、殺し合いをさせ、金を掛けるのはローマ時代のスパルタカスそのもの。闘い、傷付いた奴隷を大事に扱うなど、気遣いを見せるようになったかと思ったが、結局悲しい結末を迎えることになる。妻がかなりの性悪女。夫である息子が自分に構わず、黒人女性ばかり可愛がることから、腹いせに奴隷に自分を抱かせてといて、黒人の子が生まれるとは思わなかったのだろうか。この時代、女性は婚前交渉は認められず、処女でないと知られてしまってから、完全に息子から相手にされないのも確かに可哀想ではあるのだが。ラスト、命令に従うしかなかった奴隷は息子に釜茹で殺されるのは残酷だし、やっぱり息子も性根は変わらなかった。妻が娶られた気持ちもあったと思うが、主人を信じてきた、奴隷の白人はやっぱり白人でしかなかったと言うのが悲しい。
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