マネートレーダー 銀行崩壊のレビュー・感想・評価
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ベアリングズ銀行をつぶした実話
先物取引はまさにギャンブル!どんどん深みにはまるユアン・マクレガーの演技が真に迫ってましたが、犯罪者となってからは大した演技ではなかったかな。また、ストーリーとしては単調で、伏線を脚色してほしいところだ。
あのトラ縞の制服は阪神と関係あるのか?ぬか喜びというのが通じるものがあった。また、現地で雇った部下が藤井隆に見えてしょうがなかった。
たった一人の男が銀行を崩壊させる
『スター・ウォーズ』のユアン・マクレガーによる実録金融ドラマ。
1995年2月27日、イギリスの“女王陛下の投資銀行”とまでいわれた名門ベアリングズ銀行が、約1380億円の巨額の損失を出し破綻した。しかし、そのすべての原因は、たった一人のトレーダー、ニック・リーソン(ユアン・マクレガー)によるものだった。
リーソンはシンガポール国際取引金融所におけるベアリングズ銀行の先物取引部門に抜擢され、1年経つ頃には日経平均株価と日本国際の取引を中心に13億円もの金額、ベアリング銀行の1割を稼ぎ出すまでに頭角を現した。しかし、そのときすでに部下の注文ミスなどを不正に処理し、それを隠すために内規で禁じられていた自己売買を繰り返し、かえって損失を増大させていった。
そして1995年1月17日、阪神大震災で日本市場が暴落し、リーソンはわずか1日で6億円もの損失を出してしまった。結果的にリーソンが原因で生まれた損失は、約1380億円に上った。
主人公のリーソンは、上流階級ではなく労働階級出身で、高卒の学歴。しかし、当時のサッチャー政権の規制緩和政策により、銀行が幅広く人材を求めることになったので、彼でも名門銀行に就職することができた。また、人件費節約のため銀行内のチェック機能がうまく働かなかったのにも原因がある。
最近、起こった名門オリンパスの巨額損失事件に、リーマン・ショック。瞬時に世界を飛び回る金融取引の恐ろしさを、まざまざと見せ付ける恐怖の原点がこの作品には秘められている。
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