「1958年、避暑地におけるセレブな夏フェス」真夏の夜のジャズ shantiさんの映画レビュー(感想・評価)
1958年、避暑地におけるセレブな夏フェス
ロックが社会的な認知を得る前のフェス。大人が大人のために楽しむ。セレブが集うヨットレースも同時開催されている。選ばれた人たちだけが楽しむフェス。全体的に品が良くて、出演者たちも一流のショウビジネスの世界で広く認知されている人たちばかり。天国的な世界が映像の中に切り取られている。人種も多様であり、そこに集う誰もが夏を楽しむ。金銭的な余裕がこの夏フェスを成功させているのだ。「誰もが」であっても「誰でも」ではない。「誰でも」ではなく完全に選ばれた上流階級に属する人たちのためのフェス。1958年のニューポートジャズフェスはそんな別世界での記録である。
しかし、4Kという割には音はよくても、映像が汚い。フィルムのキズが大して処理されていない。リマスターだけではなく、修復もきちんと出来なかったものか?残念な結果である。
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