「それは、革命だった」マトリックス 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
それは、革命だった
思い出しレビュー48本目。
『マトリックス』
その斬新な設定、ストーリー、アクション、映像、技術…。
後の作品にも多大な影響を与えた、ウォシャウスキー(現)姉弟によるSFアクション。
この平穏な世界は実は仮想世界で、本当の世界は機械に支配されていて…驚愕で恐ろしさすら感じる。
クールでスタイリッシュな映像がカッコいい。
代名詞とでも言うべき、銃弾をのけ反って避け、カメラが360度回転する、あんな映像や技術、見た事無かった。
元ネタの一つに、我が日本の『攻殻機動隊』。
キレッキレのカンフー・アクションやワイヤー・アクションなどが何処か東洋の精神をも感じさせる。
哲学や暗示めいた謎など、唯一無二の世界観を作り上げた。
大ヒットして『2』『3』と作られたものの、ウォシャウスキーだけが世界観に入り込んでしまい、見るこちら側は途中からついていけなくなったが、やはりこの1作目は一本の映画としても抜群に面白い。
設定などは複雑だが、話自体はシンプルだ。
主人公が真実を知る。
共に戦う事になる。
修行する。
導いてくれた者が敵に捕まり、救出に向かう。
危機に陥る。
その最中、救世主として覚醒する…。
しっかりとツボを抑えたエンターテイメント。
キアヌも、ローレンス・フィッシュバーンも、キャリー=アン・モスもハマった。
悪役ヒューゴ・ウィーヴィングも強烈印象。
サイバーSFアクションの革命。
この先もずっと伝説であり続けるだろう。
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