マディソン郡の橋のレビュー・感想・評価
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最初に
観たのはまだ若い頃でおじさんおばさんがダンスしたりお風呂まで入っちゃうちょっと気持ち悪いラブストーリーだったが、しばらく後に見返したら、まー泣いた泣いた。メリルストリープがまた上手い演技なんだわ。夫と子供の世話に明け暮れての久しぶりの恋に目覚めて髪を整えたり服を選んだり。普通の生活のちょっとしたドアの開け閉めなどもリアルで妙に共感出来た。けどたった4日間だからこそ永遠の愛になったのだろうという事もわかってしまう。劇中でもあったがもし家族を捨てて彼に付いて行ってしまったら後悔を彼のせいにしてしまうだろう。付いて行かなかったからこそ永遠の愛になれたんじゃないか。恋人が結婚すると家族に変わるって事。最高の短期間だから永遠に想い続けられた。そんな彼に出会えた彼女は幸せな人生だったと思う。手紙を読んでいく子供達の変化やその演出も素晴らしい。旦那さんの亡くなる時も泣けたし。傑作。
どういう選択をするかが、人生よ
映画「マディソン郡の橋」(クリント・イーストウッド監督)から。
切ない大人のラブストーリー、という人がいる。
どうみても、自分たちの不倫を正当化している、という人もいた。
なるほど・・いろいろな見方があるものだと、苦笑した。
ふたりが出会い、そして別れるまで、いくつかの選択があり、
そのたびに、彼と彼女は自分の判断で物語は流れていく。
後半、彼と駆け落ちをして、平凡な生活から逃げだそうとするが、
「やっぱり、正しくないことだわ」と断念、「誰に?」の問いに
「家族みんなに」と答え「街の噂に殺されるわ」という判断が
とても冷静だな、と驚いた。
そして「どういう選択をするかが、人生よ」と呟く。
そう、人生は選択の連続であり、誰のせいでもなく、
すべて自分で選択した結果、という想いが伝わってくる。
さらに「子どもたちが前進できるよう、母親は立ち止まって見守る。
子どもは、やがて巣立っていって、さていよいよ自分の人生を
歩もうとしても、歩き方を忘れてしまっている」というフレーズに、
50代女性の焦りが表現されていた気がする。
見るたびに、気になる一言が違う、面白い作品であった。
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