マディソン郡の橋のレビュー・感想・評価
全62件中、41~60件目を表示
スタンダードは繰り返し観るべき
数十年ぶりに観ました。
主人公たちと同年代になって、
初めて!この作品の味がしみました。
(20才のころ観たときは、ドアをバタンと閉める行儀悪い息子たち=同年代=の行状しか印象に残らなかった)。
でも大人たちの気持ちが、今では本当によくわかります。
母親の秘められた恋を知り、戸惑いからようやく受容に至る子供たちの心中も、今では痛いほどわかるのです。
スタンダードは繰り返し観るべきです。
年月をおいて自分の感じかたがこうも変わるものかと、驚きかつ思い知った名画「マディソン郡の橋」でした。
あと、巻末の特典メイキングは、映画好きなら必ず見るべき。
監督クリント・イーストウッドの丁寧な映画作りには感嘆します。
愛があっても
普通の配偶者と健康な子供に恵まれても、仕事に恵まれ有名になり名誉を得ても幸福感がない。本作では、そんな二人が愛を知り、幸せを感じるが、愛を得れば幸せになれるとは限らない。例えばアウシュビッツで愛を知っても幸せには感じない。この世界を素晴らしいと思えるかどうかではないか。だから、私達にはこの世界を素晴らしいものにする務めがある。
恋愛と結婚は別と言いますし、仮にフランチェスカとロバートが一緒にな...
恋愛と結婚は別と言いますし、仮にフランチェスカとロバートが一緒になって幸せな生活が送れるのかというと甚だ疑問です。また、家族を捨てた罪悪感はいつまでもつきまとい、やがてはそんな選択をさせたロバートを責めることになるかも…
そう考えるとフランチェスカの選択はベターだったと思います。ロバートは元々放浪者だから、家庭を持たないことはマイナスにはならないはず。 幸せな思い出はプラスになるはずです。(まあフランチェスカ視点で話が進むので、ロバートの心中は分かりませんが)
自分はあまり惚れっぽいタイプではないので、こんな気持ちの盛り上がる恋愛ができたのは純粋に羨ましいなと思います。
いい歳した二人だからこそ、暴走もなく、あまりストレスは感じなかった。二人とも艶がすごい。視線が熱いです。
イーストウッド・・
この作品は賛否両論あるようだが、間違いなく名作だ。イーストウッドとメリル・ストリープの共演。舞台は60年代のアイオワ州南部の片田舎。既に中高年の二人の生涯4日間の恋愛物語。生きている間に女性フランチェスカは子供にも打ち明けることはなかった。ただ、死んだ後の灰をマディソン郡の橋から撒いて欲しいと遺言を残す。一度しかない人生、自分の気持ちに正直に生きてもいいと思う。不倫はいけないと答を出すのは簡単だ。ロバートとフランチェスカのたった4日間の恋愛物語に乾杯・・1995年のアメリカ映画。
「マディソン郡の橋」を観て・・
世界的ベストセラー小説の映画化。クリント・イーストウッドの監督・主演で、お相手はメリル・ストリープ。名作は観る度に目頭が熱くなる。
ここからはネタバレになるかも・・
舞台はアイオワ州マディソン郡の田舎で、時代は60年代か・・夫と子供は子牛の品評会に泊まりで出掛けて留守での出来事。
旅の途中のカメラマンで独身のロバートと、田舎で家庭を大切にする主婦フランチェスカとの出会いと別れの恋愛物語。
もう若くない中年の二人の純粋な恋愛感情と一緒になれない複雑な思いが交錯する。
ラストの夫の運転するピックアップトラックの助手席で、フランチェスカがドアノブに手を掛けるシーンは、何度観ても感じるものがある。
結局、僅か4日間の短い恋愛だったが、二人にとっては一生に一度の大切な想い出となる。
死後、フランチェスカは大切な想い出を子供たちに手紙で伝え、灰をマディソン郡の橋から巻いてもらう。ロバートも遺品と共に自分が撮影した写真集をフランチェスカに送る。
これは単なる不倫のドラマでは無く、一生に一度の想いを描いた名作だと感じる・・
仮題(人間、後悔を残すと死ぬよりつらい思いをする。だからって不倫は駄目よ)
若い時に恋愛していない、恋愛経験値の低い人ほど、年とって何かのはずみで火がつくとヤバイよね。
わずか4日間で永遠って、奥深いどころか、ガキの恋愛だよ。
恋愛経験値が低い人、今の家庭に不満がある人が、こういうのに共感するんだろうな(笑)
嫌な気持ち
不倫、浮気。これらのテーマはやはり受け付けられない。
どんなに人間の心理をついたり、自我の解放を謳ってもだ。
どうも被害者を自分に置き換えてしまう。本作では、夫と子供達。
最終的には、3人とも母の不倫を認めているように見えるが、自分には無理だ…。
カッとなって怒り出す頑固オヤジでないイーストウッドは新鮮だった。
大人だからこそわかる恋
家庭を持ち、子を育ててきた人であれば誰でも共感できるのではないだろうか。
大人だからこそ、本当の恋をもう一度と強く願うものなのだ。
だが実際は盲目になって欲望にのみ走ったとしたら、深い物語にはならない。
それがわかったら、ウチに帰ってパートナーを大切にしよう。
わずか四日間で永遠の愛?
総合:65点 ストーリー: 60 キャスト: 80 演出: 80 ビジュアル: 70 音楽: 75
初めて見たとき、わずか四日間で永遠を感じる本物の愛に目覚めるという物語にどうしようもない違和感を感じた。四日間でいったい相手の何がわかるの?出会ってほんの数か月で結婚したから、相手のことがよくわかっていなくてすぐに離婚する人ってたくさんいるじゃないの。人間ってそんな短期間で相手のことを理解して本物の愛にとらわれるものかな。なんでも女の人は共感する愛の物語ということだったが、そんなわけで最初の印象はかなり悪くて、自分は共感出来ず。
それから年月が過ぎて改めて見直してみて、もうちょっと違う部分に気が付く。女は戦争という特殊な環境の下、若きときに言わば行き当たりばったりの勢いでイタリアからアイオワくんだりの田舎町に来てしまった。決して大きな不満があるわけではなかったかもしれないが、彼女は一人でこの外国の田舎の閉塞感に苦しんでいた。そして男は仕事のために世界中を孤独に旅して、自分の心に秘める寂しさや飢えをしっとりと埋めてくれる人が居て欲しいとずっと思っていた。
実は出会うずっと前から長い間、彼らはお互いのような存在を求めていた。そんな二人がようやく出会ったのだ、たとえわずか四日間でも。そのような解釈をすれば、四日間で急に燃え上がった愛ではなく、長年探していたものが見つかって、それを四日間だけ手元に置く機会にめぐまれたのだとも取れる。だからそれを胸に秘めて心の支えにしてその後の生涯を送ることにしたんだろう。
そう考えると、この映画が以前よりも好きになった。二人の演技は良かったし、ゆっくりと進んでいく演出も良かったし、出しゃばり過ぎずにふとしたときに綺麗な旋律を流す音楽も良かった。
それでもやっぱりどうしても思ってしまうのだ、本当にわずか四日間だけで永遠の愛ですかと。だからすごくいい点数はつけません。
これ不倫かな
田舎に住む欲求不満の奥さんが他所の男とちょっとお遊びしちゃったという感じでした。
優しい旦那や子供達との日々に不満はなさそうにみえたけど、奥さんは何か溜まっていたのかもしれない。
この奥さんは専業主婦で毎日旦那や子供の世話に明け暮れているだろうから、幸せそうな顔の裏に何かあったのかも。
それでも、やっぱり欲求不満の奥さんがいけない事を楽しんでいるようにしか見えなくて残念でした。
ただ最後のシーンを観ていると一緒にぽろっと涙してしまったのは何故だろう~でもこの映画はもう観たくない。
何度も出逢いたい作品です
クリント・イーストウッド監督、1995年の作品です。
公開当時、母が絶賛するので鑑賞し、動揺した記憶があります。普通の主婦の不倫のどこに共感したんだろう、でもなんだか聞けなくて。
年を経て少しわかったような気がした、見事な作品だと思いました。
家庭に生きてきた中年女性の心の小さなすき間をさりげなく等身大に描き出し、気付かないようにしていた
気持ちがざわざわとします。
彼女にしたって、気付かないようにしていたのだけれど…。メリル・ストリープの演技が素晴らしい!
そして子供らにゆだねた母の想い。もう少し時が経ってから、もう一度出逢ってみようと思います。
全62件中、41~60件目を表示