マディソン郡の橋のレビュー・感想・評価
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平凡な主婦が女を取り戻す話
スタンダードは繰り返し観るべき
愛があっても
恋愛と結婚は別と言いますし、仮にフランチェスカとロバートが一緒にな...
恋愛と結婚は別と言いますし、仮にフランチェスカとロバートが一緒になって幸せな生活が送れるのかというと甚だ疑問です。また、家族を捨てた罪悪感はいつまでもつきまとい、やがてはそんな選択をさせたロバートを責めることになるかも…
そう考えるとフランチェスカの選択はベターだったと思います。ロバートは元々放浪者だから、家庭を持たないことはマイナスにはならないはず。 幸せな思い出はプラスになるはずです。(まあフランチェスカ視点で話が進むので、ロバートの心中は分かりませんが)
自分はあまり惚れっぽいタイプではないので、こんな気持ちの盛り上がる恋愛ができたのは純粋に羨ましいなと思います。
いい歳した二人だからこそ、暴走もなく、あまりストレスは感じなかった。二人とも艶がすごい。視線が熱いです。
イーストウッド・・
「マディソン郡の橋」を観て・・
世界的ベストセラー小説の映画化。クリント・イーストウッドの監督・主演で、お相手はメリル・ストリープ。名作は観る度に目頭が熱くなる。
ここからはネタバレになるかも・・
舞台はアイオワ州マディソン郡の田舎で、時代は60年代か・・夫と子供は子牛の品評会に泊まりで出掛けて留守での出来事。
旅の途中のカメラマンで独身のロバートと、田舎で家庭を大切にする主婦フランチェスカとの出会いと別れの恋愛物語。
もう若くない中年の二人の純粋な恋愛感情と一緒になれない複雑な思いが交錯する。
ラストの夫の運転するピックアップトラックの助手席で、フランチェスカがドアノブに手を掛けるシーンは、何度観ても感じるものがある。
結局、僅か4日間の短い恋愛だったが、二人にとっては一生に一度の大切な想い出となる。
死後、フランチェスカは大切な想い出を子供たちに手紙で伝え、灰をマディソン郡の橋から巻いてもらう。ロバートも遺品と共に自分が撮影した写真集をフランチェスカに送る。
これは単なる不倫のドラマでは無く、一生に一度の想いを描いた名作だと感じる・・
仮題(人間、後悔を残すと死ぬよりつらい思いをする。だからって不倫は駄目よ)
嫌な気持ち
大人だからこそわかる恋
家庭を持ち、子を育ててきた人であれば誰でも共感できるのではないだろうか。
大人だからこそ、本当の恋をもう一度と強く願うものなのだ。
だが実際は盲目になって欲望にのみ走ったとしたら、深い物語にはならない。
それがわかったら、ウチに帰ってパートナーを大切にしよう。
わずか四日間で永遠の愛?
総合:65点 ストーリー: 60 キャスト: 80 演出: 80 ビジュアル: 70 音楽: 75
初めて見たとき、わずか四日間で永遠を感じる本物の愛に目覚めるという物語にどうしようもない違和感を感じた。四日間でいったい相手の何がわかるの?出会ってほんの数か月で結婚したから、相手のことがよくわかっていなくてすぐに離婚する人ってたくさんいるじゃないの。人間ってそんな短期間で相手のことを理解して本物の愛にとらわれるものかな。なんでも女の人は共感する愛の物語ということだったが、そんなわけで最初の印象はかなり悪くて、自分は共感出来ず。
それから年月が過ぎて改めて見直してみて、もうちょっと違う部分に気が付く。女は戦争という特殊な環境の下、若きときに言わば行き当たりばったりの勢いでイタリアからアイオワくんだりの田舎町に来てしまった。決して大きな不満があるわけではなかったかもしれないが、彼女は一人でこの外国の田舎の閉塞感に苦しんでいた。そして男は仕事のために世界中を孤独に旅して、自分の心に秘める寂しさや飢えをしっとりと埋めてくれる人が居て欲しいとずっと思っていた。
実は出会うずっと前から長い間、彼らはお互いのような存在を求めていた。そんな二人がようやく出会ったのだ、たとえわずか四日間でも。そのような解釈をすれば、四日間で急に燃え上がった愛ではなく、長年探していたものが見つかって、それを四日間だけ手元に置く機会にめぐまれたのだとも取れる。だからそれを胸に秘めて心の支えにしてその後の生涯を送ることにしたんだろう。
そう考えると、この映画が以前よりも好きになった。二人の演技は良かったし、ゆっくりと進んでいく演出も良かったし、出しゃばり過ぎずにふとしたときに綺麗な旋律を流す音楽も良かった。
それでもやっぱりどうしても思ってしまうのだ、本当にわずか四日間だけで永遠の愛ですかと。だからすごくいい点数はつけません。
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