「不倫についての重い重い映画」マディソン郡の橋 akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
不倫についての重い重い映画
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クリント・イーストウッド監督。
ベストセラー小説の映画化。
中高年の恋愛をテーマにした一大叙事詩。いや、橋の上から始まる老カメラマンと中年主婦の成就できなかった大恋愛。
タイトルは気になっていたのだが、見る機会がなかった。
若い時分には本腰を入れて観る気はしないだろう。主人公たちは、あまりに歳をとりすぎている。しかし、このようなことは、いくらでもありうることなのだ。
人間の色恋についてためになる作品であることは間違いない。本来なら映画館で集中して観るのがおすすめだ。作中の物語は四日間に及び、さらに最終的には数十年に渡って続く。切ない。
60を超えたスチール写真のベテランカメラマン(独身)とイタリア出身の主婦(農婦)の恋愛物語。この設定が洒落ている。イタリアからアメリカに嫁にきた女。
ワシントンのフォトジャーナリスト。
結婚してアメリカ人になったイタリア出身の女には中高生の娘と息子がいて、アメリカの片田舎で農場をやっている。夫は生真面目な農夫。外に出る機会はほぼゼロのような生活。
決して不幸ではない家庭を捨てて恋愛をとるか、恋愛を捨てて家庭を守るかの究極の選択を迫られたフランチェスカの物語。
一応、ハッピーエンドにはなっているので、観て損した感じはしない。
死んだ母の遺品整理をしている時の娘と息子のある一日を描いている。物語は母が書いた手紙を通して語られる。母は亡くなったばかりだ。
このドラマが感動的なのは、フランチェスカとロバートは、燃える愛の炎を互いに胸に秘めながら、別れて、死ぬまで相手を思い続けたところにある。
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