マッドマックス サンダードームのレビュー・感想・評価
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薄い荒廃感
『怒りのデスロード』を鑑賞したもので、こちらも見返したくなり、観てみました。
シリーズ中、最も評価が低い本作品ですけど、まぁ、確かにとうなづけるところも多いですかね。まず、ティナ・ターナーがあんまり悪そうでないっていうところが決定的ですかね。いい人感が出ちゃってるっていうかね。ヒツジの角みたいなヘアアクセサリーをしているせいか、ヒツジ的な優しささえ感じちゃいましたね。
で、結果的に、あまり荒廃感がないのが、この作品のモチーフを弱くしてしまってましたね。前半と後半が無理やり繋げられてる感も確かにあるんですけど、この荒廃感が圧倒的であれば、そういった無理な繋ぎも許容できるのだろうと思うのですけど、それがないっていうところがね、ウィークポイントだったでしょうかね。
それにしても、子どもたち・・・ バータータウンで無邪気に暴れまわってますが、君たちに、そんなことをする必然性ってあったのかと思っちゃいましたね。普通に考えれば、マックスに巻き込まれて厄介なことになっちゃってるっていう戸惑いがありそうですけどね・・・ って、変に論理的なことを言いたくなるところが、この作品の弱みなんだなって改めて思うところであります・・・
新味を求めて迷走かな
なるほど、確かにシリーズ1、2と比べてしまえば、酷評が多いのも納得、今まであったギラギラした熱いものが薄らいで、思いっきりマイルドテイストになってしまいましたね。
バイオレンスアクションがファンタジーアクション物になってしまったとでも言いましょうか・・・。
まあでも全然見れない作品かと言うとそこまでではなく、もしこれがマッドマックスシリーズじゃなかったら、普通に見れる映画だったと思いましたよ。
とは言え、そういう訳にはいきませんからね、特に前作が強烈だっただけに・・・。
今回は子供も多数参加したからか、あの超絶アクションもどこかコミカルテイスト、何か違う・・・違和感を感じずにはいられませんでした。
荒廃した世界の描き方は悪くなかった、と言うかシリーズ最高かも。
サンダードームとあの街も悪くない、でも結局サンダードームは前半だけでしたし、そこでのアクションはぬるかったし、敵キャラもボスのティナ・ターナー以外はパッとせず、しかもティナも見た目だけでしたしねぇ・・・。
そして一番解せないのは、後半何故かファンタジー映画になってしまったことですね。
急展開すぎて意味不明、マックスを子供達のヒーローにして新味を求めたのか?
何だかんだで終盤のカーアクションはそれなりに楽しめましたが、どこか物足りなさが残るシリーズ三作目でした。
3作目のジンクス
マッドマックス怒りのデスロードのために予習中。
急にわざとらしい演出が過多になった気がする。
まずサンダードームの戦い方がアホらしい、新しい戦い方としてゴムつけたんだろうけど糞ダサいだけ。
あとサンダードームで煽ってたのに水を届けてやる囚人もよくわかんない。
マックスがブラスターを殺さなかったのも相手が子供だったから?とか急に甘っちょろいし、なんか変な信仰宗教できてるし、線路の保存状態よすぎだし全体として安っぽさが目立ち過ぎ。
てかマックス何歳?
なんでマックスだけそのままで周りはすごい過去の話してんの?
もう方向性がわかんな過ぎて途中からずっとポカーンでした。
まあマッドマックス設定とか細かいことはいいのかもしれない。割と後半はマッドしてたし、ようするに勢いが大事ってことでしょう。
たぶん一番ツッコミどころ多いし、文句もあるけど、嫌いじゃないです。
マッドはどこへ。どうしたマックス。
マックスのマッドがファンタジーになっちゃった時…
オーストラリア発傑作アクション、1985年のシリーズ第3作目。
「~怒りのデス・ロード」を前に、シリーズ見直し。
砂漠をさすらっていたマックスは、“バータータウン”に辿り着く。女帝が支配する町から子供たちを守る為に戦う。
またまた空白の期間に何があったの!?…と思うくらいテイストが変わり、意表を突くファンタジー風。
前2作までの強烈バイオレンスは影を潜め、アクションはあるにはあるが、見せ場となるようなカーチェイスは最後のみ。
子供たちを守る為に戦うマックスなんてマックスじゃない!
…などなど、旧3部作でいまいち不人気なのも分からなくもないが、これはこれで楽しめる。
世界観は「2」からそのままだし、バータータウンの雰囲気や決闘場“サンダードーム”の設定は悪くない。
今回の悪役のボス、ティナ・ターナー演じるアウンティは「1」のトーカッターや「2」のヒューマンガスよりインパクト不足なのは否めないが、頭脳マスターと怪力ブラスターのコンビはお気に入り。
ブラスターとのサンダードームでのバトルは前半最大の見せ場。
今作のマックスについてはこう考えられないだろうか。
家族も友人も失い一匹狼のマックス。守るべきものは何も無い。
が、この荒廃した世界の明日の希望となる子供たちと触れあい、再び守るものが出来た。
いつまでも感傷に浸る事無く、また荒野の彼方へ…。
マックスのアウトロー像は決して崩されていない。
マックスの戦いはここまで。
そして、新たなマックスの戦いが始まる…!
やっぱりあまり面白くなかった
一作目二作目はテレビで見て大興奮して、その当時はまだ映画館に一人で行ける年齢ではなく、3作目でやっと高校生で見に行くことができた。待望の三作目だったのだが、さっぱり面白くなくてがっかりした記憶が強烈に残っている。
それ以来で見返してみたら、思ったよりつまらなくないと、少なくとも前半のボーダータウンの辺りはよかった。その後、原始人みたいな連中とつるみだしてからがとにかく退屈で、マックスが子供に優しいのもなんだかガッカリだった。
クライマックスのアクションはティナ・ターナーが自分で運転していて健気さを感じた。
いい話でまとめようとすんじゃねえ、と思った。小人やそのパートナーの知恵遅れの巨人などよかった。サンダードームでぶら下がって戦うのはどうかと思った。
前作よりかなりのスケールダウン
マッドマックスシリーズに欠かせないファクター。
それは題名にもある通りの狂った様な
危険なカーアクション、次に世紀末的な背景と
強烈なキャラクターだろう。
そういう意味で第1作から、大きく進化した
第2作は大ヒットとなった。
メル・ギブソンも有名人の仲間入りをした。
そして期待された第3作。
正直に言えば、期待外れもいいところ。
まず、カーアクションが後半まで出てこないし、
色々なギミックも少ない。
また、敵役がインパクト無いなあ。
前作のヒューマン・ガスとかさあ。
ゲッコー(月光)では二番煎じだし、
ティナ・ターナーだけじゃ、ねぇ。
まあ、あの顔はあれはあれで
インパクトあるが(笑)
とにかく、ティナ・ターナーの出演作に
持っていかれたのか、全体が前作に比べて
チープになっている。
脚本がいけてないのかも。
バータータウンの権力争いから、
子供を導く救世主へとかわる過程が
意味が解らない。
いずれにせよ、リブートされる
マッドマックスシリーズ。
絶対に第1作のバイオレンス、
第2作の世界観、カーチェイスを
上手く復活させて欲しいものである。
たくさん子供が絡んで緩くなった
総合75点 ( ストーリー:65点|キャスト:75点|演出:85点|ビジュアル:80点|音楽:75点 )
衝撃的な世界観と凄まじいばかりの暴力描写で傑作だった前作の続編である。だが今回は世間知らずで能天気の子供の集団が後半から参加したためか、特徴だった激しい活劇がほのぼのとしていて緩めになっている。息もつかない緊迫の活劇というよりも、「インディ・ジョーンズ」のようななんとなく安心感のある娯楽活劇のように感じるところがあった。同時に無秩序な世界観に子供たちの信じる何か宗教の創世記的なものが持ち込まれてしまって、元々の核戦争後の荒廃した世界観というものがずれてしまった。
それでもバータータウンを作り上げる美術も良かったし撮影にも迫力があった。緩くなった部分もあったとはいえども、格闘場面や砂漠での逃亡場面も迫力を維持していたし、出演者も個性があってそこそこ楽しめた。
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