「薄い荒廃感」マッドマックス サンダードーム チャーリーさんの映画レビュー(感想・評価)
薄い荒廃感
『怒りのデスロード』を鑑賞したもので、こちらも見返したくなり、観てみました。
シリーズ中、最も評価が低い本作品ですけど、まぁ、確かにとうなづけるところも多いですかね。まず、ティナ・ターナーがあんまり悪そうでないっていうところが決定的ですかね。いい人感が出ちゃってるっていうかね。ヒツジの角みたいなヘアアクセサリーをしているせいか、ヒツジ的な優しささえ感じちゃいましたね。
で、結果的に、あまり荒廃感がないのが、この作品のモチーフを弱くしてしまってましたね。前半と後半が無理やり繋げられてる感も確かにあるんですけど、この荒廃感が圧倒的であれば、そういった無理な繋ぎも許容できるのだろうと思うのですけど、それがないっていうところがね、ウィークポイントだったでしょうかね。
それにしても、子どもたち・・・ バータータウンで無邪気に暴れまわってますが、君たちに、そんなことをする必然性ってあったのかと思っちゃいましたね。普通に考えれば、マックスに巻き込まれて厄介なことになっちゃってるっていう戸惑いがありそうですけどね・・・ って、変に論理的なことを言いたくなるところが、この作品の弱みなんだなって改めて思うところであります・・・
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