「校長の性格と行動はやり過ぎでは」マチルダ(1996) Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
校長の性格と行動はやり過ぎでは
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総合:40点 ( ストーリー:30点|キャスト:50点|演出:40点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
内容は子供向けの喜劇。高い能力がありながら何故かクズの家族に全く愛されないどころか軽く虐待され、犯罪者の校長に暴虐に支配される学校に行きながら、そんなことをものともせず明るく健全に育つ子供マチルダの話。
マチルダは悪い人に囲まれているのだが、悪い人の描き方が極端で、19世紀の孤児院ならばとにかく20世紀末の時代背景において特に校長の描き方がやり過ぎだし、観ていて不快感があった。そして校長がなぜこのような異常者になったのかについて疑問が残ったまま物語は進む。その他の生徒の親はこの校長に全く批判をしないのが不思議。
でもクズでも家族ならばいつか改心して一緒に幸せに生活するという安直な展開になっていないのは良かった。これだけの家族ならば血のつながりにこだわらず別れて暮らすほうがマチルダにははるかに幸せで良いだろう。だがこの手の役柄が得意なダニー・デビートは狡い父親役だけど、今作では中途半端なまま終わる。
マチルダは天才で超能力者なのに、その後は平凡な家庭の幸せに満足してしまったようだ。飛び級の話はどうなったのだろうか。その後の展開がおざなりになったまま終わってしまった。
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