「真実を語るものはペテン師と呼ばれる」魔術師 ipxqiさんの映画レビュー(感想・評価)
真実を語るものはペテン師と呼ばれる
Amazonプライムで鑑賞。
画質は良くもなく悪くもなく普通。
めっちゃ面白かった!
ベルイマン作品は「処女の泉」に続いて二作目だけど、これも50年代の白黒映画の上に時代もののため、ぱっと見クラシカルに見え、今の時代には縁遠い話?って印象を抱いてしまう。
でも見ていくうちに中身はとにかくモダンで、時代や設定を置き換えたら、現代でもバリバリ通用するような話だとわかってくる。
冒頭は文字通りどこへ向かうかわからないこともあり多少我慢してたけど、終盤に向かうにつれてどんどん尻上がりにうおお燃える展開だもっとやれー! となった。
シーンの組み立ては舞台劇っぽい。ただ画面の収まりがすごくかっちりしていて映像的にはスタイリッシュでもある。1カット1カット細かくバミられてそう。。
不勉強でくわしくはわかりませんが、ホラー演出としても50年代でこれは画期的なんではないでしょうか。
メインのテーマとしては冒頭で語られる本の文言が予言した通り。ベラベラとハシャいでた人たちがお終いには苦虫顔で押し黙る対比が最高。
深刻で難解な作品ではと思いきや普通にアガる王道でした。
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