マイ・ルームのレビュー・感想・評価
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ハンクに自己投影。切ない映画。
もの凄くリアルな映画。ストーリーや設定が切なすぎる。淡々と進むのがまた・・。レオナルド・ディカプリオ演じるハンクへの共感がハンパない。普段あまり映画に感情移入はしないがハンクと似た境遇だったせいで感情移入せざるおえない。ハンクが心閉ざして父に執着する気持ちや、母よりベッシーに心惹かれるあたり身に染みてしまい観ててやりきれない気分になる。ディカプリオの演技がリアルだから尚更。映画自体はそこまで面白くない。虚しいだけで。だが他人事じゃない気分で集中して観てた。が最後いきなり終わった。ここで終わるのかと。まあ映画としてはこれでいいんだろう。個人的には希望と救いの道筋がもっと示されてれば私的に特別な映画になっただろうとは思う。愛を注げる人がいて自分は幸せだというベッシーの言葉は胸に響いた。
2023/02 CS
介護問題が大きかったし、白血病の問題もさらりと絡めた良作
オハイオ。息子のハンク(ディカプリオ)は家に火をつけたりと反抗期で、施設に入れられセラピーにも通っていた。実家のほうではクリニックに通うダイアン・キートン。ウォーリー医師はロバート・デ・ニーロという豪勢な配役だ。しかも彼の弟と二役やっていたようにも思ったけど違っていた。。(ダン・ヘダヤ)
2人とも一流女優の姉妹が20年ぶりの対面。それだけで絵になる。父親マーヴィン(ヒューム・クローニン)と孫たちの対面での演技もそれぞれが自然の演技で素晴らしい。
徐々にベッシーに対して心を打ち解けはじめたハンクと、姉と和解し始めたリー。最初はハンクだってドナー検査を拒んでいたけど、「人に優しくするのは損得感情があってこそだ」とクール過ぎる考え方だったから。
海岸のドライブやディズニーランドへの家族旅行。『ラブ・バッグ』の映像。グーフィ。印象に残るシーンも満載。やがてドナーの検査は誰も適合しないことがわかり、帰る支度を始めたリー。この微妙な心理描写がいいですね~姉のベッシーがもう長くないことを悟って、親の介護をしなければならない重圧から逃げたくなる気持ち。わかっていたのか、ハンクに咎められて、ハタと気づくリー。父の部屋で光を鏡で照らす様子がファンタジックでさえあった。伯母役のグウェン・バートンも脇ながらいい演技だった。
かっこいいレオナルドディカプリオ!
レオナルド ディカプリオ目当てで見たので
内容は二の次でした(汗
内容は、そこそこいい、でした。
とりあえずレオナルドディカプリオが
もーーーかっこ良すぎます。
心を開いたおばさんに、いきなりベラベラ喋りだし
ちょっと、それは嘘じゃないの、と言われた瞬間
怒って、もう俺は何も話さない、と言い出します。
思春期ならではの感情の揺れが表現されていて、そこがなぜか私には好きなシーンです。
出演者の演技はいいが、このような物語を堪能するには自分は経験が足りない
総合65点 ( ストーリー:65点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
介護にのみ人生を捧げる中年女性には、傍目には自己犠牲のみでたいして喜びも希望もなさそうな生活に見える。私ならば窒息しそうな生活にすぐに嫌気がさすだろうし、事実彼女の妹はさっさと家を出てしまった。とても献身的な人ではないとこんなことが出来ないように思えるし、いったい何を楽しみに生きているのかと思うのだが、それでも本人にはそれが生きがいだったりするのだから早合点は出来ないものだ。しかしその上に自分の病気という新たな不幸が起きてしまうと、物語としては救いがあまりない。不幸な中にもささやかな温もりを見つけては幸せを感じている家族の姿は、観ていて切ない。妹の家族は破滅しつつある姉の家族に触れ合って無償の愛を知り親子関係を改善させるし高尚な主題だとは思うものの、あまり自分の好きな話ではなかった。
演出の質はいいし、有名女優が演じる姉妹二人の演技もいい。特に長男のハンクを演じたディカプリオは存在感があったし、痩せた体に美形な顔を見せる彼の若さは見所。「ギルバート・グレイプ」でもそうだが、少年時代から彼は素晴らしい演技をしているのがわかる。脇役のデ・ニーロは今回は特に見せ場なし。
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