マイ・ルームのレビュー・感想・評価
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テーマの表現が中途半端に思える
ディカプリオ主演の家族を主題にした映画と言えば『ギルバート・グレイプ』『ボーイズライフ』がある。どちらも好きな作品なので、同様の主題の今作を鑑賞。だが、いまいち焦点を絞れていないストーリーで、期待を下回った。
今作のテーマは『家族の再生』なのだろう。だが、姉妹の間にわだかまりは存在したものの、最初からそこまで悪い関係では無い。ストーリーの進展に伴い親子の関係が特に改善する訳でも無い。ディカプリオ演じる息子のハンクは叔母との出会いで自分の人生を見つめ直すきっかけとなったようだが、特に更生した様子でも無い。本音をぶつけ合う機会にはなったようだが、結局、疎遠だった家族と何となく再開しただけの話に思える。そのため、温かみは感じるストーリーではあったが、テーマの表現が今ひとつに思えた。
それから、せっかくディカプリオが出演しているのに、彼の魅力が活かしきれていない気がする。どちらかというと、叔母役のダイアン・キートンと母親役のメリル・ストリープの比重が大きく、彼の扱いが中途半端に思えた。
メリル・ストリープとダイアン・キートンの演技が心地よい
ダイアンキートン出演作
ダイアンキートンが好きで鑑賞。
若かりし頃のディカプリオも。
このあとタイタニックかな?かわいい
メリル・ストリープはクセのあるイヤな役ばかりしか出会えてなくて…良い人役って何があります?あればみてみたいなぁ…
年老いた身内の介護を担う姉のリー、そこから逃げ出した妹ベッシー、生まれてから18年その存在をほとんど知らずにいたベッシーの息子ハンクとチャーリー
20年ぶりに姉のリーからベッシーの元にきたのはリーが白血病になった知らせだった
大切な人を失うことの怖さを知っている姉のリーは大切な人を守りたい
大切な人を失うことの怖さから目を背け、自己中心的に振る舞い、息子たちに愛情をうまく注げず、息子ハンクは反抗し自宅に放火
この親子は愛に飢えすぎてる
そんな反抗期の息子の心を徐々に解かすリーとの姿を見て、目を背け逃げ出したい気持ちを抑えられなかったベッシーも、姉の気持ちを初めて知ることで優しい気持ちが生まれてくるように。
最終的に姉のリーはどうなったのか、父親と伯母は、ベッシー親子がどうなったのかまでは描かれていない
キレイにまとまっているストーリーではある
実際に介護中に自分に不治の病が降りかかったとき、できるなら家族に助けてもらいたいと思うのは自然だけれど、長く音信不通だったらどうなるだろう?リーがベッシーに連絡したようにやはり自分もするのだろうか?
初めて会う甥っ子たちにあのように愛情を持って接することが出来るのだろうか?
そもそもあれだけの献身的な介護をするのは無理だなぁ…などと考えさせられた
すごくいい作品です
介護生活に疲れた娘、母子家庭の母、反抗期の息子。
それぞれが閉ざしていた心の部屋のトビラを開く過程(家庭)を見事に描いている。
やはりこれは俳優の演技によるものが大きいんじゃないでしょうか。
ダイアン・キートンとメリル・ストリ―プの自然な表情。
年齢を重ねることによって内面から滲み出る美しさや愛くるしさがとても素敵だった。
加えてロバート・デ・ニーロとレオナルド・ディカプリオ。
彼らの演技合戦はどのシーンも心に残る名場面になる。
海岸でのドライブシーン、鏡の乱反射のシーン。
ささやかなんだけど苦渋の日々の中で描かれる喜びは何倍も映えてみえる。
「20年間愛を注げる人がいたなんて本当に幸せ。」
なんて素敵なセリフを言える人になりたいですね。
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