「犬と少年の存在」マイ・ドッグ・スキップ ジャーニーさんの映画レビュー(感想・評価)
犬と少年の存在
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レンタル店で探していた作品の近くにあったこの作品。犬好きなので手に取った。こういう出会いはネットではなかなかないと思う。たまに実店舗に行くとついつい借り過ぎてしまう罠。(笑)
動物モノにありがちなちょっとわざとらしいシーンもあることは否めないが、それだけにとどまらない、当時のアメリカがギュギュっと詰まっている。
広い家、モノにあふれた子供部屋。日本人が憧れた(る?)アメリカの姿。音楽と共にしばらく流れる冒頭のノスタルジックなシーンは住んだこともないのに、なぜか懐かしく感じる…なぜか(笑)
当時では珍しい一人っ子の少年。お決まりの悪ガキグループ(笑)から、近所でも学校でも嫌がらせされるシーンも。でもそれを把握しながら常に穏やかに見守る両親の姿もよかった。
大胆な行動をする綺麗なお母さん。寡黙なお父さん。子供達の憧れの存在の隣のお兄ちゃん。肉屋の店員。小さなコミュニティということもあるけど、みんなが顔見知り(なわけはないと思うけど)の街。犬がノーリードで歩くことが許される時代。いいなぁ。
暴力的なシーンや派手な演出はない。(そこがいい)
スキップと少年の成長を通して、いろんな課題を抱えながら時代を乗り越えていく大国の姿が垣間見られる作品だった。
事実に基づく作品だから当然なんだけど、確かにあの時代が存在していた、と改めて感じた。
エイサ・バターフィールドに似ていた少年。今は何を??
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