劇場公開日 1987年6月12日

「音楽 と 映像」マーラー jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0音楽 と 映像

2020年9月14日
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パーシー・アドロンは〈マーラー 君に捧げるアダージョ〉で マーラー × アルマ × グロピウスの三角関係を主に取り上げているが
ケン・ラッセルは マーラー × アルマ × マックス・ブルクハルト(ブルグ劇場監督)の関係と列車の進行を絡めている
そして同時にマーラーは人生を回想するが そこに悪夢や妄想も加わる

彼が恐れる 第九の呪い(ベートーベンの呪い)や コジマ・ワーグナーの音楽界における影響力、反ユダヤ主義、彼の改宗などが面白おかしく描かれている

クラシックファンには 特に使用される曲と監督のイメージする映像の組み合わせが面白いのではないか

アドロンもラッセルも〈表現の自由〉を禁じられたアルマに同情的だが、この映画では作曲家たちの過酷な人生も取り上げている
(フーゴ・ヴォルク、弟オットー… )

マーラーの人生が 肩ひじ張らずに理解出来る
ラストも不幸を暗示させるが 彼の心が一つの結論に達し、暗くはない

jarinkochie