「普段は悪役が多いボーグナインだけど、こうした人のいい役もなかなか似合っている。オスカー獲得も納得（作品的には・・・）」マーティ　kossyさんの映画レビュー（感想・評価）

　弟たちも先に結婚してしまい、今では母親と二人暮らし。トミーから聞いたダンスホールを勧めるけど、「何度も行ってるよ。どうせ俺はfat ugly man だ！」と結婚を諦めている男なのだ。

　意外と、出会ったその晩のシーンが長い。普段は聞き役に徹しているのにここぞとばかりに饒舌になるマーティ。なんだか喋り過ぎで嫌われそうな気もするけど、似たもの同士だったから心が通じたんだろうな。

　終わり方も恋愛映画らしくない。男友達の誘いを断って、彼女との次のデートを楽しむぞ！てな心意気だけ見せる。そして電話・・・「ハロー、クララ」　で終わり。

　母親のエスター・ミンチオッティがボーグナインに似てるってのも面白かった。なんといっても、マーティとともに恋愛体験を共有できたような気になるのがいいな。