劇場公開日 1985年8月10日

「アクションにコメディが付いていけず・・・」大福星 よしさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0アクションにコメディが付いていけず・・・

2021年7月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

日本に逃亡した汚職刑事を、特捜班の刑事とイリーガルな5人組が追う物語。

ヒットした五福星の第2弾の建付けですが、続編ではないようです。
世界観やキャラ設定は似ていますが、新作の扱いの映画ですね。

ストーリーは組織犯を日本で追い詰める主人公達をベースに、5人組を中心としたコメディを絡ませて進みます。
コメディベースが基本だった前作と比較すると、アクションが前に出て、二つの柱が独立した印象です。

アクションは「凄い」の一言です。
サモ・ハン・キンポー、ジャッキー・チェン、ユン・ピョウ。全盛期の彼らがフル回転するアクションシーンは、何度観ても迫力があります。

ただ、それでも五福星と比較すると劣って感じるのは、上記のようにアクションとコメディが二本立てになっているところ。別々の話を見せられているようで、戸惑いを感じます。
アクションが凄いことは素晴らしいのですが、コメディ役の4人がそこに付いていけず、薬味がないのも残念。

あと、前作と比較して5人組のキャラが嫌味に感じられます。
前作では、サモ・ハン・キンポーが弄られ役で、でも実は強くて・・・だから安心して笑えました。
でも、今作ではエリック・ツァンが弄られ役。結局弱い彼は最後まで弄られ役になってしまい、面白さより嫌味が鼻につきます。
もっと言えば、冒頭の犯罪シーンも頂けません。爆弾を使ったり、ナイフで脅したり。「悪事を働くけど、ドジで良い人達」だから応援出来たのに、これではドン引きです。

マイナス点を書き連ねましたが、それでもアクションの素晴らしさは消えず、評価は標準です。

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よし