劇場公開日 1982年7月17日

「ホラー映画と言うよりエンターテイメント・スピルバーグ映画」ポルターガイスト(1982) 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ホラー映画と言うよりエンターテイメント・スピルバーグ映画

2012年9月24日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

1982年に公開された、言わずと知れたホラーの名作。

怪奇現象を扱った“オカルト”の部類に入るのだが、「エクソシスト」「オーメン」のような本格オカルト・ホラー色は薄い。
当時の最新SFXを駆使したSF色の強いスピルバーグ映画として見るのが正しい。
スピルバーグはプロデュースと脚本を務めているのだが、平凡な家族を軸にした物語(例「E.T.」)、何気ない日常の積み重ねの中に唐突に起こる事件(例「JAWS」「未知との遭遇」)、そして叩みかける見せ場の連続(例「レイダース」)…もはやスピルバーグが監督と言ってもイイくらい。
ジェリー・ゴールドスミスの音楽も何処となくジョン・ウィリアムズ風だ。

しかし、監督トビー・フーパーも黙っちゃいない。
スピルバーグ・タッチの中で驚愕のグロい顔面崩壊シーン。
トビー・フーパーここに在り!と感じたホラー・ファンも多いのでは?

正直、それほど“怖さ”は感じなかったが、“雷”や“怪物のような大木”や“不気味な顔のピエロ”のショットは印象深い。
子供にとって、そういうのは怪奇現象より怖いのだ。

近大