「ジェシー・オーエンスが出現する12年前の話。」炎のランナー マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
ジェシー・オーエンスが出現する12年前の話。
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ジェシー・オーエンスが出現する12年前の話。
ユダヤ人に対する差別は、宣教師リデルにはなかったのか?安息日を走らない理由としているが、『ユダヤ人に負けられなかった』が真実なのではないか。映画ではエイブラハムのコーチがリデルの適正を見抜いたとしているが、ストライド走法とピッチ走法があることは分かっていたはずだから、エイブラハムのほうが100メートルには合っているとイギリス陸上界は分かっていたはずだ。
1924年と言えば、イタリアでムッソリーニがファシスト党で政権を取った二年後。また、イギリスもアヘン戦争を、とっかかりに中国へ乗り出す時期。また、インドは『リプトン紅茶』の看板が示す様にイギリス連邦の産業の要。つまり、世界史で習う『帝国主義』の時代。
さて、この3大会後に『ベルリン・オリンピック』つまり『民族の祭典』の時代になる。これから訪れる地獄の始まり。嵐の前の静けさと言った所だ。
製作のデビッド・パットナムは『小さな恋のメロディ』の製作者でもあったと記憶する。そう言えば、マーク・レスターがビー・ジーズの『ラブ・サム、バディー』をバックに走るシーンがあった。スローモーションを使った手法をこの映画は継承していると感じた。
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