「始めは普通の商業映画のようなスムーズな進行に好感を持ちましたが、こ...」ぼくの小さな恋人たち kazuyuki chataniさんの映画レビュー(感想・評価)
始めは普通の商業映画のようなスムーズな進行に好感を持ちましたが、こ...
始めは普通の商業映画のようなスムーズな進行に好感を持ちましたが、これは数多いる監督たちが普通にやっていること。気にかかるのが、ユスターシュはとにかく金・女・金・女、ただそれだけ。青年がナンパの腕を磨いて右往左往するのはわかるが、子供でまで金と女の話をされると流石に閉口してしまう。何かの一瞬の輝き、或いは闇。生きる以上関わらなければならないテーマ、思い。ユスターシュにそんなものはない。口の回る優男が女を求めて金から逃げて、街や田舎を彷徨うだけだ。シネアストなのにどうしてこうなってしまうのだろう。
…ちょっと言い過ぎたかもしれない。しかし映画監督として一線級になれなかっのは納得がいく。逆に言うと「ママと娼婦」は紛れもなく天才性そのものということ。
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