劇場公開日 1998年7月25日

「1、2は超えられないが十分」ホーム・アローン3 Spiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.01、2は超えられないが十分

2024年1月26日
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鑑賞方法:TV地上波

1、2はケビン・マカリスターのお話だったが、マコーレ・カルキンが使えないためか3では一新された。

設定としては主人公はおませで上の兄姉からはバカにされているという前作までと同じような境遇で、泥棒四人組を相手取り自分だけで家を守るというお決まりのパターン。
子どもにはこんな罠作れないだろうとか、犯人がたまたまドジって上手くいっただけじゃないかとかツッコミどころはあるものの細かいことを気にしなければコメディ映画としては単純に楽しめる。序盤の何気ない伏線がラストの犯人を追い詰めるカギとなっているのもあっと驚かせてくれた。

犯人は四人に増えたもののインパクトは無くリーダー以外大して特徴もないのでこんな人数必要だったか?とは思う。今作ではおマヌケというよりはミスが目立つ感じなので愛すべき悪役という雰囲気でもない。
また、前作では主人公が家を守ってる一方で、家族は主人公のことを心配して右往左往するからこそお互いの家族愛を確かめる内容になってるのだが、今作では大して家族愛が描かれていないためか心温まるムービーとは感じづらい。ただの勧善懲悪モノとなってしまっている。
ついでにクリスマス感はほぼゼロ。

ただ、大ヒット映画の続編というプレッシャーの中で前作に媚びずにここまで作れたのなら十分でしょう。

Spi