「1937年とは思えない美しいカットが続く。」望郷(1937) neonrgさんの映画レビュー(感想・評価)

5.01937年とは思えない美しいカットが続く。

2021年2月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ジャン・ギャバンがカスバの街から走って出ようとするシーンは色がついて見えるほど。
前半のアラビックな音楽も素晴らしい。
カスバの迷宮のような街で皆に愛されて暮らしているようだが、実は街を出ると捕まってしまうため、出るに出られないでいる。
パリへの帰還を夢見るが、叶わず絶望のラストは圧巻。
原題はPépé le Moko ペペ=ル=モコ(主人公の名前)だが『望郷』とした日本語タイトルも秀逸。
95点

neonrg