「逃げる大泥棒」望郷(1937) kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0逃げる大泥棒

2018年12月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 人種も雑多で迷路のような町並み。もうすでにカスバの大親分として君臨しているぺぺ。女のいるところが彼の住処と、町の人間からもヒーローとして扱われている。刑事や警察の犬と称する男が多かったけど、この辺りの設定がよくわからん。

 ギャビー(バラン)と出会ってからはパリへの郷愁の念がふつふつと沸いてくるぺぺ。2年間一緒に暮らしたイネスはどうでもよくなっていた。しかしまぁ、どうしてこんな男がいいのだろうかと思いつつも宝石の魅力に負けていたのかなぁ。盗みのシーンなんて全然ないし、逃げることとナンパだけがテーマだったような気もする。『カサブランカ』やフィルム・ノワールに影響を与えたことだけはわかるが・・・

kossy
マサシさんのコメント
2023年6月2日

本当にそう思います。考えられないくらいの男をデフォルメとして描いたのだと思います。死んでいなければ、男の性で良いのですが、この表現だと、殉死のようで、やっぱり、男目線な映画に留まっていると感じました。

マサシ