ボイジャーのレビュー・感想・評価
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旅路の果て
この映画のサム・シェパードは中折帽を常に被って、ハードボイルド映画の登場人物のようないでたちで、実に渋い。彼は劇作家としてのキャリアも長いが、劇中では意外や芸術に理解のないエンジニアの役を演じている。
この頃のジュリー・デルピーの透明感は特筆すべきものがある。
以前TVで見たのは随分前のことなので、冒頭の旅客機の不時着のくだりとかは完全に忘れていた。だが終わってから振り返れば、すべてが運命の転変に導かれるために巧妙に配された布石であったことがわかる。初見の際は終盤に衝撃を受けたが、今回物語の核心を知った上で見ると、あらゆるシーンがはかなく痛ましさに満ちているように思える。旅の終焉の地がギリシャだけに、ギリシャ悲劇のイメージも重なる(「オイディプス」)。
実らぬ愛の呪縛に囚われた男女の道行きを、情感豊かに語り尽くした名篇である。
やっちまった〜 / イッツ・ア・スモールワールド
複雑だけど単純な話
最初と最後のシーンが繋がっていますね。
無限タイムループ?
無間地獄の振りでしょうか?
計算が得意なダム設計技師がなんで十月十日の計算もできないのよ💢
ごもっとも。
クサリヘビの毒じゃなくて頭蓋内出血?
じゃあなんで、途中で散歩できるまで回復するのよ💢
ジュリーデルピーが素敵過ぎるので、
ちょっと得したなぁと思ったヒト
手を上げて〜
は~い😎
タイトルなし(ネタバレ)
ユネスコのダム設計などの中年の技術員ウォルター・フェイバー(サム・シェパード)。
かつての恋人ハンナ(バーバラ・スコヴァ)と再会したのち別れ、「この旅の出発点に戻れたら・・・」とひとり後悔する。
後悔のもととなったのは、ニューヨークからパリへの船旅で知り合った美しい娘エリザベス(ジュリー・デルピー)とのことだった・・・
といった、運命に翻弄される男の物語。
だが、無責任にふらふら彷徨する男に対しては「さもありなん」な感じもし、興趣を覚えず。
飛行機事故からはじまる物語は間口も大きく面白くなりそうだったが、語り口が平凡。
ヒロイン、エリザベスの正体は、早々に想像がつくので、早めに観客にのみ明らかにして、フェイバーは知らないという、サスペンスを用いた方が面白くなったと思う。
序盤に登場する女性たちが、中盤以降、まるっきり登場しないのも面白さを欠いている。
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