劇場公開日 1960年4月1日

「"魅せる"スペクタクル大作!」ベン・ハー(1959) ハットコックさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0"魅せる"スペクタクル大作!

2015年5月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

当時の歴史的背景を把握しておかないと楽しめないのは確かです(その点、高校の世界史が役に立ちました)が、この『ベン・ハー』は、一つのスペクタクル・エンターテイメントとしての完成度が非常に高い"傑作"だと思います。考えられるでしょうか?豪華セットの数々、大大大人数のエキストラなど、合わせて1,500万ドルという巨額な製作費を一作に投じるなんて!今ではCGですよ…監督は、『ローマの休日』で知られるウィリアム・ワイラー。主演はチャールトン・へストン。
これだけだと、ただお金にものを言わせて作った無駄に長い史劇だと思われても仕方ないでしょう。なぜ、"傑作"なのか。その理由は壮大なストーリー(脚本)にあります。主人公ジュダ・ベン・ハーの数奇な人生、すなわち愛する家族を失う悲しみ、旧友とのすれ違い、裏切り、追放先での様々な出会い…挙げたらキリがありません。"見せる"だけでなく、"魅せる"演出の数々が、本作を歴史に残る"傑作"にしたのです。

ハットコック