「『名画』とはこの様な映画の事を云う。」ベン・ハー(1959) こっこさんの映画レビュー(感想・評価)
『名画』とはこの様な映画の事を云う。
イタリアで、あの馬車レースの撮影で使われた場所へ行った時、その呆気ないほどの見すぼらしさに膝が崩れる思いがしたのは、忘れられない記憶だ。要するに素晴らしい(当時最高の)合成技術であったことの証左でも有る。
自分が小学生の時からもう百回近く観ているのに、その度に新たな気付きが有り、その後何十年と歳を重ねる毎に、様々なシーンでの自分の受け止め方も変わって、新たな発見がある。こういう作品こそ『名画』と呼ぶに値するものだ。
此処でレビューを書いてる方で、「午前十時の…」やBD等で数回観た程度で、俯瞰したように感想を綴っている方々が良く居らっしゃるが、「そのぐらいではこの映画の真の醍醐味を味わったとは言えないよ」と、挑発的なアドバイスを敢えてここで言いたい。
何回も何回も観て、味わってこそ、『その映画を掴み取った』ことに成ることを。
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